朝いちばんに鳴り続ける予約の電話。
来院希望の時間が重なれば、飼い主さまへ折り返しの連絡。
「少しお待ちください」と伝えては、紙の予約表とにらめっこ。
気づけば、診察よりも“調整作業”に時間を使っている日が増えていました。
本当は、動物たちと向き合う時間をもっと大切にしたいのに。
もっと丁寧に話を聞き、安心して帰ってもらえる診療をしたいのに。
その想いとは裏腹に、管理業務が積み上がっていく毎日。
「このままでは、肝心の治療がおろそかになってしまうかもしれない…」
そんな不安を感じていたとき、
日々の負担を大きく変えてくれたのが アニクリ24(動物病院向け診察予約システム) でした。

気づけば、診療より“予約対応”の時間が長くなっていた。
動物病院を開いたころ、私が一番大事にしていたのは、
「目の前の動物としっかり向き合い、不安を抱える飼い主さまに寄り添うこと」。
その原点は今も変わりません。
けれど、来院数が増えるにつれ、少しずつ理想と現実にズレが生まれました。
電話予約、時間調整、キャンセル管理。
診察の合間に対応しているうちに、1日の流れが予約中心になっていったのです。
「本当はもっと診療に集中したい」
「このままでは、伝えたいアドバイスがきちんと届けられない」
そんな葛藤が積み重なり、心の余裕も少しずつ削られていきました。
そして迎えたある日、
“予約対応が診療時間を圧迫している”という現実に、ようやく気づいたのです。
その状況を変えるきっかけとなったのが、
動物病院専用の
診察予約システム アニクリ24 との出会いでした。
「キャンセル対応で半日が終わる」そんな日々に感じた限界
診察の合間を縫って行っていた予約対応は、いつの間にか“本業よりも時間を奪う作業”に変わっていました。
急なキャンセルや時間変更が入るたびに、紙の予約表を書き直し、別の飼い主さまに連絡し、スタッフと共有する。
その一つひとつは小さな作業でも、積み重なれば大きな負担になります。
とくに混雑する曜日は、調整だけで午前中がほとんど終わってしまうことも。
「これでは治療に集中できない」
そんな焦りが胸の中で大きくなっていきました。
さらに、待ち時間の長さから飼い主さまからの問い合わせも増え、
スタッフは常に電話に追われ、院内の空気にも余裕がなくなっていく。
“このままでは限界だ”と感じたのは、そんな重たい日々が続いた頃でした。
アニクリ24導入で、予約・来院管理が自動化。現場が変わり始めた
アニクリ24を導入してから、まず大きく変わったのは 電話対応の量でした。
ネット予約が中心になり、キャンセルや時間変更も自動で反映されるため、
これまでのように「手書きで書き直す」「スタッフに口頭で伝える」
といった二重管理が、まるごと不要になりました。
診察枠や担当獣医師のスケジュールも一目で確認できるため、
スタッフ間での情報共有がスムーズになり、ミスやダブルブッキングもゼロに。
予約の見通しが立つことで、来院時の混雑が緩和され、
飼い主さまからの待ち時間の不満も自然と減っていきました。
なにより、現場が静かになったことが印象的でした。
電話が鳴り続けていた時間が少なくなり、
動物と向き合う診察時間にしっかり集中できるようになったのです。
その変化は、獣医師だけでなくスタッフ全員の働き方を変えていきました。
時間に追われなくなったら、“伝えたい想い”が自然と増えていった
アニクリ24で予約管理が自動化され、日々の負担が軽くなると、
院内には少しずつ“心の余白”が戻ってきました。
その余裕が生まれたことで、
これまで後回しになりがちだった「丁寧な診察説明」や「生活ケアのアドバイス」が、
自然としっかり伝えられるようになりました。
飼い主さまとの会話もゆっくりでき、その安心した表情を見ると、
やっぱり丁寧な診療は時間の余裕から生まれるのだと感じます。
また、スタッフ同士で症例を共有する時間も増え、
院全体として“動物にとって最善の診療”を考える機会が増加。
SNSやコラムで情報発信をしてみようという意欲も湧き、
より多くの飼い主さまに役立つ情報を届けられるようになりました。
働く側に余裕が生まれると、
「もっとこうしてあげたい」という想いが強くなる──
そのことに気づかせてくれたのも、アニクリ24でした。
まとめ
効率化とは、単に作業を減らすためだけのものではありません。
アニクリ24の導入によって感じたのは、“心の余白”が戻るという本質的な変化でした。
予約対応に追われていた時間が減り、
そのぶん、診察・会話・ケアの提案など、
本来大切にしたかった業務に集中できるようになったこと。
動物病院にとって、診療の質を守るための環境づくりは欠かせません。
予約システムの導入は、その第一歩なのだと実感しています。
