MSG-50とは?
ヴィーナステックというメーカーのVenusenseというシリーズのメールセキュリティの機器になります。
メーカーの説明によると「先進の検知機能を備えたメールに特化したオールインワン製品セキュリティ対策の要塞であるメールのプライバシーと機密情報を完全保護」となっています。メールによる情報漏洩を未然防止ということです。
MSG-50の設置・設定
先日、お客様先でVenusense MSG-50の設置・設定を行ってきました。今回この機種は初めての設置工事でしたので、設置マニュアルに沿って設置の流れと設定内容について気になったことを記載しておきます。
設置工事の流れ
- まずは箱から本体・電源ケーブル・LANケーブルを取り出します。
- 本体と電源ケーブルを接続して、電源をONにします。
- MSG-50にログインするため設定用PCを準備し、マニュアル通りにIPアドレスを10.1.5.200(255.255.255.0)に設定します。ゲートウェイとDNSサーバーは空でOK。
- MSG-50と設定用PCをLANケーブルで接続し、ブラウザーにURL:https://10.1.5.254:8889と入力しログイン画面にアクセスします。
- ログインのアカウントとパスワードはadmin/Pass@adminでログインできました。最初にログインする時は、自動的にウィザード設定画面が表示されます。
- 最初にネットワークの設定を行います。ブリッジインターフェースなので今回設置するルーターのネットワークのIPアドレスを固定で割り振ります。
例:IPアドレスは192.168.x.xxx、マスクは255.255.255.0、ゲートウェイ:192.168.x.1
DSNはマニュアル通りに114.114.114.114に変更しました。 - 次にセキュリティ機能の有効化です。主要機能の起動状態一覧からON/OFFの設定ができます。
メール情報漏洩防止:ON
メール誤送信防止:ON
メール添付ファイル自動暗号化:ON
メール監査:ON
不正端末アクセス防止:OFF
自動的更新:ON
リモート管理:ON
※推奨の設定だと思われます。 - 適用ボタンを押すと「実行中のため、完了するまで少々お待ちください…」
- ここで、ルーターとMSG-50をLANケーブルで接続しました。
- IPアドレスを変更しているので、設定用PCのIPアドレスも変更します。
192.168.x.200に変更しまして、再度MSG-50にログインします。
URLはhttps://192.168.x.xxx:8889、ログインのアカウントとパスワードは前述の通りです。 - 次にVcloudサーバーの設定です。
システム設定→Vcloudのページで接続を行います。
Vcloud接続ステータス:サーバーアドレスはjp.venuscloud.vipです。
リモート保守設定:保守機能を有効 - アップグレードサーバーの設定
システム設定→更新のページで、自動的アップグレード機能とタイミングを設定します。
自動アップグレード:有効
自動更新設定:毎日(2:00)デフォルトのようですが、任意で変更することもできます。 - ここで今すぐ更新を実施しておきたいのですが、とりあえず設定を保存しておくために、右上に保存ボタンがありますのでクリックして保存しておきます。
- 設定の保存ができたので、「今すぐ更新」で最新の状態にしておきたいと思います。
- これで設置・設定作業は終了になりますが、念のため再度ログインして設定内容を確認したいと思います。
ところが、https://192.168.x.xxx:8889でログインできません???
ログイン画面すら出てきません。何度か試してみましたがダメでした。 - そこでサポートセンターに連絡して状況を話したところ、「アップグレードするとポート番号が変わります。と言われ、新しいポート番号を聞きhttps://192.168.x.xxx:4440でログインすることができました。
- インターネットおよびメールの接続確認をして終了です。
初めて扱う機種の時はマニュアルを参考に慎重に進めることが、重要だとおもいますが、出来ればポート番号が変わることも記載していただきたいと思いました。
MSG-50の設定ポイント
今回は推奨設定のため難しい設定もなくマニュアル通りに進めていけば問題はなさそうです。
アップグレードでポート番号が変わってしまうのは予定外でしたが、ほぼスムーズに設定できました。
次回はユーザーニーズに合わせた細かな設定も実施してみたいと思います。