ランチタイムが近づくと、自然と肩に力が入る。
レジ前に並び始めるお客様を横目に、ドリンクを作りながら「次はどの注文だっけ」と頭の中で整理する。
注文を取って、レジを打って、厨房に戻って、また呼ばれる。
ピークの2時間で、注文対応だけに30〜40分以上。
本当は一杯ずつ丁寧にコーヒーを淹れたいのに、気づけば「すみません、お待たせしました」が口癖になっていました。
行列ができると、回転率が気になる。
急ぐと聞き間違いが起きて、作り直し。
そのたびに、スタッフもお客様も、少しずつ疲れていくのが分かる。
「カフェを始めた頃は、こんな慌ただしい店にしたかったわけじゃない」
そう思いながらも、忙しさを理由に何も変えられずにいました。
このまま人を増やすしかないのか。
それとも、忙しさに慣れるしかないのか。
そんな日々を変えたのが、モバイルオーダーという選択でした。

気づけば、コーヒーより“注文対応”の方が多くなっていた。
このカフェを始めたとき、目指していたのは落ち着いて過ごせる空間でした。
豆を選び、抽出に集中し、お客様と少し言葉を交わす。
それが、理想のカフェの姿だったはずです。
ところが、常連さんが増え、ランチ利用も増えるにつれ、状況は変わりました。
注文を取る、レジに立つ、厨房に戻る。
その繰り返しで、ピークタイムは常に時間に追われていました。
注文ミスが起きやすくなり、待ち時間も伸びる。
「このままでいいのだろうか」
そう感じ始めた頃に出会ったのが、注文くんでした。
「注文対応だけで1日が終わる」カフェでよくある悩み
カフェは、少人数で回しているお店がほとんどです。
ホールと厨房を兼任し、レジ対応もしながら営業していると、どうしてもピークタイムに負荷が集中します。
特に多いのが、
注文を取る
レジを打つ
厨房に戻る
提供しながら次の注文を気にする
この繰り返しです。
一般的に、個人経営のカフェでは、ランチピークの2時間で全業務時間の約30〜40%が「注文対応」に使われていると言われています。
本来であれば、調理や提供、空間づくりに使いたい時間が、注文業務に吸い取られている状態です。
その結果、
注文ミスが起きやすくなる
レジ前に列ができる
客席の回転率が下がる
スタッフの余裕がなくなる
という悪循環が生まれます。
紙メニューや口頭注文は、シンプルな反面、忙しくなるほど人の手がボトルネックになります。
「今は回っているけど、これ以上は厳しい」
そう感じたときが、仕組みを見直すタイミングでした。
モバイルオーダーで、業務はどう変わるのか
モバイルオーダーを導入すると、注文の入口がレジからお客様のスマホに変わります。
これだけで、業務の流れは大きく変わります。
注文を取りに行く時間
聞き返す時間
レジで詰まる時間
これらが一気に減ります。
実際、導入前は
ピーク時の注文対応:約40分
調理・提供に使える時間:約80分
だったのが、導入後は
注文対応:約10〜15分
調理・提供:約105分
と、注文対応時間を約60%削減できました。
その結果、
待ち時間が短くなる
提供スピードが安定する
回転率が約1.2倍になる
といった変化が自然に起こります。
モバイルオーダーには、さまざまなサービスがあります。
高機能なものもありますが、カフェにとって重要なのは「誰でも迷わず使えるかどうか」です。
複雑な操作が必要なツールは、現場で使われなくなります。
比較検討の中で重視したのは、機能の多さではなく、現場の負担が減るかどうかでした。

注文くんを選んだ理由と、導入後のリアルな変化
最終的に選んだのが、注文くんでした。
決め手は、とにかくUIがシンプルだったことです。
QRコードを読み込む
メニューを選ぶ
注文を確定する
この流れが直感的で、説明をしなくても多くのお客様が自然に使えました。
導入前は、
「年配のお客様が困らないか」
「現場が混乱しないか」
という不安もありましたが、実際には初回利用のお客様の約8割が、スタッフの説明なしで注文を完了していました。
数字でも変化は明確でした。
ピーク時の平均待ち時間:7分 → 約2分
注文ミス:月5〜6件 → ほぼゼロ
1時間あたりの提供数:約15%増加
何より大きかったのは、スタッフの動きです。
レジ前に張り付く必要がなくなり、厨房と客席に集中できるようになりました。
「忙しいけど、前ほど疲れない」
そんな声が自然と出るようになりました。
注文業務を手放して、本当に向き合えたこと
注文業務が減ったことで、時間と気持ちに余白が生まれました。
新しい豆を試す時間
季節メニューを考える時間
お客様と少し会話をする時間
以前は後回しにしていたことに、ちゃんと向き合えるようになりました。
回転率が上がったことで、無理に客数を増やさなくても、売上は結果的に約10%ほど向上しました。
人を増やしたわけでも、営業時間を延ばしたわけでもありません。
「回すためのカフェ」から
「続けたいカフェ」へ。
モバイルオーダーは、効率化のための仕組みではなく、
本来やりたかったカフェ運営に戻るための選択だったと感じています。
まとめ
カフェの仕事は、注文を取ることではありません。
一杯ずつ丁寧にドリンクを作り、空間を整え、お客様が心地よく過ごせる時間をつくることです。
それでも現実には、
レジ対応
注文確認
行列への対応
といった管理業務に追われ、本来やりたかった仕事に集中できなくなっているお店が多くあります。
モバイルオーダーの導入は、単なる業務効率化ではありません。
「忙しさを減らす」ためではなく、
本来の仕事に戻るための余白をつくる選択です。
注文くんを導入したことで、
注文対応の時間が減り
ミスが減り
回転率が上がり
結果として、売上だけでなく、働き方そのものが変わりました。
もし今、
「このまま手作業で続けていけるのか」
「忙しいのに、満足感が減っている」
そんな違和感を感じているなら、一度立ち止まって考えてみてください。
判断のポイントは、
高機能かどうかではなく
現場で迷わず使えるか
スタッフとお客様の負担が減るか
その仕組みが、あなたのカフェに“余白”を生むかどうかです。
ツールは目的ではありません。
本来の仕事に集中できる環境を取り戻すための手段です。
同じ悩みを抱えるカフェにとって、
一つの選択肢として、モバイルオーダーという方法がある。
この記事が、その判断のきっかけになれば幸いです。
