インボイス対応類型の概要
「デジタル化基盤導入類型」及び「複数社連携IT導入類型」の2類型を設け、新型コロナウイルス感染症等の影響を受けつつも、生産性向上に取り組む中小企業・小規模事業者等を支援するとともにインボイス制度への対応も見据えつつ、企業間取引のデジタル化を強力に推進するため、「通常枠」よりも補助率を引き上げて優先的に支援します。
デジタル化基盤導入枠に申請するためには、【会計・受発注・決済・EC】の4つの機能のいずれかを保有するソフトウェアであることが求められます。今回は【会計】についてご説明いたします。
【必須要件】会計機能が備わっていること
共P-04に含まれる仕訳、各種出納帳、総勘定元帳、試算表や財務三表(B/S,P/L,C/F)の作成機能が含まれるソフトウェアが該当します。
会計機能を簡単に言うと
いわゆる会計ソフトのことです。
決算や確定申告で利用しているソフトとしておなじみだと思われます。税理士さんへ丸投げされている方は利用していないかもしれません。
共P-04とは
会計・財務・経営に関するプロセスです。
主に経理・財務・経営企画部門が利用するソフトウェアです。
一般的な会計ソフト(財務・税務など)が該当します。
経費精算ツールなども、会計ソフトへのデータ準備ソフトとしてここに該当します。
インボイス対応(複数税率、区分記載請求書)はここに該当します。
詳しくはこちらをご参照ください。
仕訳とは
仕訳とは、取引の要素を借方と貸方に分類し、帳簿や仕訳帳に記載することを「仕訳」といいます。
仕訳は取引を2つの側面で見ることによって、何が増えて何が減ったのかを明確にできます。たとえば、商品を現金で仕入れた場合は、借方に仕入、貸方に現金という勘定科目などを記入します。
各種出納帳とは
出納帳とは会社組織や個人事業において、お金の入出金を記録した帳簿のことです。
出納帳を正確に記録することで、「いつ」「どこで」「何のために」入ってきた(くる)お金なのかを可視化することができます。
会社でも個人でもお金の流れを把握しておくことは商売の基本であり、経営判断の要因になる重要な帳簿です。
総勘定元帳とは
総勘定元帳は、すべての取引を勘定科目ごとに分類した帳簿です。
会社の取引が勘定科目ごとにまとまって記載されるため、それぞれの残高を把握したいときなどに役立ちます。決算の際は総勘定元帳をもとに損益計算書や貸借対照表を作成するため、会計帳簿の中でも特に重要なものだといえるでしょう。
なお、総勘定元帳は仕訳帳の内容を勘定科目ごとに転記したものなので、仕訳帳がなければ作成できません。
試算表とは
試算表とは、会計年度の途中の段階で作成される、一定期間に行われた取引の記録を集計した表のことです。
日々の取引は、まず「仕訳帳」に記載され、取引を勘定科目ごとにまとめた「総勘定元帳」に転記されます。
試算表は、この総勘定元帳から数字を転記して作成するものです。
決算書と違って作成義務はありませんが、作成することでさまざまなメリットがあるため、作成するのが一般的です。
財務三表(B/S,P/L,C/F)とは
財務3表とは、B/S(貸借対照表)、P/L(損益計算書)、C/F(キャッシュフロー計算書)の3つを指します。
損益計算書とは
損益計算書とは、会社の一定期間の経営成績を、収益・費用・利益の3要素から示している書類です。
つまり、損益計算書を見れば「どのようなことに費用を使って、どれだけ利益を出したのか」という、利益を出すまでの過程を見て、会社の経営成績を知ることができるのです。
貸借対照表とは
貸借対照表とは、一定の時点において会社の財務がどのような状態であるかを示す書類です。
貸借対照表にある、資産・負債・純資産の情報から「どのように資金調達し、どのように使ったのか」を読み解くことができます。資産は表の左側に記載され、負債と純資産は右側に記載されます。
キャッシュフロー計算書とは
キャッシュフロー計算書とは、一会計期間中の現金及び現金同等物の流れを示した書類です。
損益計算書と貸借対照表を見れば、現金や預金、利益について知ることができます。しかし、より詳細なお金の流れを追うためには、キャッシュフロー計算書を見て、分析する必要があります。