採用管理や人事評価、給与計算などをはじめとする人事管理は業務が広範囲にわたり、煩雑で非常に大きな負担がかかります。
人事管理データをExcelなどで管理するには、ある程度の知識が必要で時間もかかり、フォルダや場所を分けて保存していると、必要な情報が探しにくいという問題があります。
このような煩雑な業務を一元管理できるようにし、作業効率を高められるのが「人事管理システム」です。
当記事では、人事管理システムのおすすめを25種類、その特徴や選び方とあわせてご紹介します。導入を検討されている際、製品選びの参考にしてみてください。
人事管理システムとは
人事管理システムとは、人事評価や採用、給与計算、労務業務など従業員に関するデータを一元管理できるシステムの総称です。
人事管理システムでは、従業員の次のようなデータ管理がおこなえます。
基本情報:氏名、性別、住所、家族構成
社内経歴:入社、昇格、異動、退職
労務:労働時間や給与
スキル:資格、研修情報など
人事評価:目標管理、MBO管理など
Excelやメールなど、あらゆる場所に点在していたデータを一括で管理できるため、情報を探す手間や発見できないといった心配がありません。
また、システムであれば入力も簡単で、給与の自動計算や必要書類を自動作成する機能もあるため、人事管理の手間を大幅に削減できます。
人事管理システムの種類
人事管理システムには、採用管理や人事評価など各業務に特化したものと、人事業務の全体をカバーする統合業務システム(ERP)があります。
そのため、とくに人事管理においてどの業務を効率化したいのか、それにあわせて最適なものを選ぶのがおすすめです。
人事管理システムにはおもにどのような製品があるのか、その種類をご紹介します。
採用管理システム
採用管理システムとは、採用応募者を管理するシステムです。応募者の募集から採用に至るまでのフローを効率化し、一元管理できます。
おもな機能としては、次のようなものがあります。
■採用募集
- 求人ページの作成
- 各求人媒体・広告の一括管理
■応募に関する管理
- 各求人媒体の応募者情報を一括管理
- 応募者の履歴書などのデータ管理
- システム上から応募者にメールなど配信
- カレンダー連携による面接日時の管理
- 面接評価の入力、管理
■分析
- 求人媒体ごとのデータ管理、蓄積
- 先行の進捗状況を可視化
- レポート作成
人事評価システム
人事評価システムは、目標の設定や本人の成果、上長や評価会議での評価やフィードバックの入力・管理など人事評価に係る業務を効率化し、データを一元管理できるシステムです。
人事評価は従業員の給与や、スキルに合わせた配置にも関わる重要な業務ではありますが、人による公平な判断は難しく、またテレワークを導入すると相手の状況が見えないため、より評価が困難になります。
その点、人事評価システムであれば「360度評価」「OKR」「コンピテンシー評価」などの方法で公平に判断できるため、評価される側のモチベーションにもつながります。
人事評価システムのおもな機能には、次のようなものがあります。
- 従業員の経歴やスキルなどの情報管理
- 目標や進捗、評価の管理
- 公平な基準による評価の実施
- 評価シートの作成、管理
労務管理システム
労務管理システムは、従業員のデータ管理や勤怠管理、社会保険や福利厚生の書類作成と関係機関への提出管理など、労務管理に関わる幅広い業務を効率化できるシステムです。
導入により、以前は手作業でおこなっていた書類の転記作業、受け渡し、差し戻しなどの手間がすべてシステム上で完結するため、業務の手間を大幅に削減できます。
そのうえ、製品によっては年末調整にも、従業員が「はい・いいえ」で回答する形式で完了できるものもあるため、全従業員に対して導入メリットがあります。
労務管理システムのおもな機能は、次のとおりです。
- 入社、退社の手続き
- 帳票の自動作成
- 従業員に関するデータ一括管理
- 社会保険や福利厚生の書類作成
- 年末調整の簡略化
給与計算システム
給与計算システムは、雇用情報や勤怠管理データをもとに、自動で給与計算を実施するシステムです。
毎月の給与計算のほかに、税金や控除、年末調整などの処理にも対応しており、集計に関わる業務のミスをなくし、大幅に効率化できます。
給与計算システムには、おもに次のような機能があります。
- 給与の自動計算(月例、複数法人の計算も可能)
- 給与明細書、源泉徴収票など給与関連の書類や台帳の一括管理
- 有給休暇の付与情報や日数の管理
- 労働保険、社会保険関連の書類や台帳の一括管理
勤怠管理システム
勤怠管理システムとは、タイムカードの役割である出勤・退勤時刻の記録、各種休暇に関するデータの管理など勤怠管理の業務を一元化できるシステムです。
従来、タイムカードは直接出社して打刻するものでしたが、システムを導入すればテレワークなど遠隔地でも打刻可能。また、管理側も従業員の勤怠データを簡単に集計・管理できます。
勤怠管理システムには、おもに次のような機能があります。
- 出勤、退勤時刻の記録
- シフトの管理
- 残業、休日出勤、時間外労働の管理
- システム上での休暇申請、承認
人事管理システムの導入メリット
では、人事管理システムを導入すると具体的にどのようなメリットがあるのかを解説いたします。
業務の効率化
前述のように、人事管理システムではさまざまな業務に関わるデータをシステム上で一元管理でき、一部作業の自動化、デジタル化も実現できます。
データを一元管理できるということは、さまざまなツールやメールなどから必要な情報を探し出す時間がかからず、検索機能を使えば簡単に必要な情報を抽出できます。
人事に関する膨大なデータをExcelで管理するケースも少なくありませんが、この場合、入力や計算のミスが生じることもあり、修正にさらなる時間が掛かる場合もあるでしょう。
人事管理システムであれば、難しい知識は必要なく決まったフォーマットに必要事項を入力するだけで、簡単にデータを入力、自動計算してくれます。
また、デジタル化により紙の書類を作成、印刷して配布、直接本人に渡したり差し戻したり、などの手間もなくなり、すべてシステム上で完結できるため、業務の大幅な効率化が望めます。
人材育成の計画・実施に役立つ
人事管理システムでは、従業員の能力やスキルをデータで一元管理できる機能があり、これにより従業員の得意・不得意を可視化できます。
このデータを参考にすれば、それぞれの従業員に合った部署への配置や人材育成の計画、実施が可能になり、従業員側も高いパフォーマンスを発揮できるため業績アップにつながります。
客観的な評価が可能
人が人の人事評価をすると主観的になってしまう場合があり、多くの従業員を公平に評価するのは難しいことです。
人事管理システムでは従業員の能力や成果などの情報を一括管理でき、またそれをもとに「360度評価」「OKR」「コンピテンシー評価」などの方法で客観的に評価がおこなえます。
客観的な評価がされるとなれば、従業員側も自分の能力がきちんと評価されていると感じられるため、モチベーションの向上にもつながります。
適材適所の人材配置
人事管理システムでは、従業員それぞれの経歴や資格、スキル、それに対する評価などのデータも管理できます。
これにより、多くの社員のなかから特定の条件を満たす人材を抽出できるため、適材適所の人材配置が可能になります。
また、システムでは組織編成や異動のシミュレーションも実行できるため、人事戦略をおこなううえでも非常に重要な存在といえるでしょう。
人事管理システム選びのポイント
では、数多くある人事管理システムのなかから、自社や利用環境に最適な製品を選ぶにはなにについて比較すればよいのか、選び方のポイントをご紹介いたします。
利用形態が導入目的に合っているか
人事管理システムには、登録してすぐ利用できるクラウド型と、自社でシステム構築をおこなうオンプレミス型があります。
クラウド型は、システム構築の手間がなく初期費用が抑えられますが、オンプレミス型はシステム構築が必要な代わりにカスタマイズ性が高く、自社に必要な機能を選んで搭載できます。
この特徴から、少人数の企業で必要な機能が揃っているのであればクラウド型、自社システムとの連携など機能をカスタマイズしたいのであればオンプレミス型を選ぶとよいでしょう。
操作性
システムを選ぶとき、機能が多いほうがよいと思ってしまいがちですが、機能が多すぎると結局使わないものがあったり、使い方が複雑で従業員が使わなくなってしまったりします。
そのため、自社の現状を解決するために必要な機能はなにか検討し、それが搭載されていて機能が多すぎず、且つ実際に従業員が使いやすいと思えるものを選ぶのがおすすめです。
人事管理システムには無料トライアル期間が用意されている場合が多いため、導入前にいくつかの製品を試してみるとよいでしょう。
既存ツール・外部ツールとの連携が可能
人事管理システムの多くは、外部ツールなどと連携が可能です。連携できれば、毎回それぞれのツールにデータ入力する手間や入力漏れ、ミスもありません。
すでに自社で利用しているツールがある、もしくは別のツールを導入する可能性がある場合は、それらと連携できるものなのかも調べておくのがおすすめです。
とくに、システムを1から構築するオンプレミス型の人事管理システムは、機能をカスタマイズできるため、連携したいツールが多い場合はこのような製品を選ぶのもよいでしょう。
サポート体制が整っている
新しいシステムを導入するとなると、導入の際につまずいたり、利用していて操作に疑問が生じたり、トラブルが発生したりする場合も考えられます。
この場合に、たとえば導入・操作の動画マニュアルが用意されていたり、いつでもメールやチャットなどで相談できる体制があるかも確認すべきポイントです。
また、操作性を向上させるため、カスタマイズやアドオンの設定管理が必要な場合もあるかもしれません。この設定に関してもサポートしてくれる体制があると、さらに安心です。
採用管理システムおすすめ5選
では、まず採用管理システムのおすすめ5選をご紹介いたします。
HRMOS採用
株式会社シード・プランニングが2021年8月に実施した 「採用管理システムの利用実態調査」により、採用管理システムで顧客満足度ナンバーワンに輝いた製品です。
Zoomやsiack、Google Meetなどのシステムと連携し、日程調整や面接・評価リマインドなどの機能が利用できます。
このほか、求人ページの作成や候補者管理、面接評価の入力・管理などの機能があり、採用活動のすべてをワンストップで解決できます。
特徴
- 3ヶ月無料トライアルあり
- Zoom、siack、Google Meetなど外部システムと連携可能
- 採用に関する各データを集約、レポート自動作成により採用状況を可視化
- 採用経路の改善点や採用コストの分析・比較により課題が分かる
- 専任のコンサルタントが事例やノウハウを提供
SONAR ATS
サービス導入実績は大手〜中小企業まで900社以上、どんな採用も見える化・自動化してくれるという採用管理システムです。
新卒・中途採用を一元管理できるほか、応募者へのリマインド連絡やデータ集計など、工数のかかる煩雑な事務作業を自動化してくれます。
また、数多くの求人媒体やLINE、Googleカレンダーなどのツール、適性検査など幅広いメディア・ツールと連携できるため、業務効率を大幅にアップしてくれます。
特徴
- 無料デモあり
- Googleカレンダー、Microsoft Teams、slackなど多くのツールと自動連携
- 唯一、新卒・中途採用を統合して一括管理できる
- メール・マイページ・LINEなど、応募者へのあらゆる連絡を自動化
- 複雑な採用業務を一目でわかるフロー図で可視化。集計・分析もカンタン
HERP Hire
「ITreview GRID AWARD 2020 Spring」採用管理(ATS)部門で顧客満足度ナンバーワンを獲得した現場巻き込み型の採用活動を支援するシステムです。
20以上の媒体から自動で応募情報を取り込み、一元管理できるため、応募者のデータ管理の手間が減らせます。
シンプルなUIで直感的に操作でき、SlackやChatworkと連携可能なため、スムーズかつ短時間に書類選考や面接スケジュールを管理できます。
特徴
- 無料トライアルあり
- SlackやChatworkと連携可能
- 職種ごとの採用進捗、ダイレクトリクルーティングから人材紹介会社まで、経路ごとの応募実績や通過率を可視化できる
- KPI、有料施策のROI、面接官ごとのデータをカスタマイズできる
- アカウント設定、業務プロセスの構築、社内での操作説明会まで専任スタッフがサポート
ジョブカン採用管理
「ITトレンド上半期ランキング2021」採用管理・選考管理システム部門で1位を獲得した、募集から内定までワンストップでおこなえる採用管理システムです。
Indeed・Googleしごと検索・求人情報 on Facebookなど求人媒体と連携して自動で求人掲載、候補者情報の一括管理や面接日時の調整はもちろん、採用活動の効果分析までおこなえます。
新機能として、求人ページのURLを知っている人のみ閲覧可能な「限定公開求人」の機能も搭載されたため、リファラル採用などに活用できます。
特徴
- 無料プランあり(求人媒体との自動連携なし)
- 蓄積した候補者情報を取り込んで一括管理も可能
- 経路別応募者数、通過率・承諾率といったレポート機能があり効果分析が可能
- LINEと連携し、システム上から応募者と円滑にコミュニケーションできる
- 限定公開求人の公開も可能
採用一括かんりくん
新卒・中途採用を一元化管理できるクラウド型採用管理システムです。
LINEやZoomなど応募者も使いやすいアプリケーションと連携してやり取りができ、アクションがあればslackやチャットワークで通知されるようにもできます。
求人媒体によっては応募情報を自動取り込み、一括管理が可能。システム上からメールの予約配信や面接の日程調整もできます。選考評価や分析機能もあるため、採用のすべての業務を効率化可能です。
特徴
- 無料デモあり
- GoogleやOutlookのカレンダー、LINEなどと連携可能
- 説明会の日程告知やサンクスメールも自動配信
- 採用に関する業務のタスク管理やアラートも可能
- 適性検査CUBICと連携可能、受験案内の配信や結果の管理もできる
人事評価システムおすすめ5選
つぎに、人事評価システムのおすすめ5選をご紹介します。
HRBrain人事評価
ITreview Grid Award 2021 Fall 「人事評価・OKR部門」「タレントマネジメント部門」「組織サーベイ部門」で顧客満足度ナンバー1の人事評価システムです。
評価に関するデータを一元管理できるだけでなく、評価基準やプロセスを見える化するため、従業員の評価満足度アップに寄与します。
蓄積されたデータをもとに、離職防止や活躍人材の発掘ができる機能もあり、社員一人ひとりにあった戦略的人事(タレントマネジメント)まで実施可能です。
特徴
- 7日間無料トライアルあり
- 現行の評価制度に合わせて自由にカスタマイズ可能
- 評価の甘辛調整も可能
- シートの未提出者などに催促メールを一括送信が可能
- 蓄積した人材データの活用・分析によるタレントマネジメントが可能
あしたのクラウド
株式会社ミック経済研究所「HRTechクラウド市場の実態と展望2019年度版」、ASPIC IoT・AI・クラウドアワード2020など受賞多数、人事システムシェアNo.1の製品です。
テレワークでも人事データの可視化・効率化・データ活用を実現できる、クラウド型システム。社員データベースから目標設定、評価、査定など人事評価の業務を一元管理できます。
システム上ではワークフローの改善や評価と給与の調整のほか、人事評価制度の構築・運用支援もおこなっているため、現制度の変更を検討している場合にも最適です。
特徴
- 無料デモ、トライアルあり
- カスタマイズ性が高く、現制度をそのまま再現できる
- データ集計・期日管理・給与通知などの評価業務を自動化できる
- 人事評価のプロによる人事評価制度の構築・運用支援サポートあり
- ユーザーコミュニティーあり
カオナビ
社員の個性・才能を発掘し、戦略人事を加速させるタレントマネジメントシステムとして、シェアナンバーワンを誇る製品です。
人材情報の可視化・一元化・効率化はもちろん、人材データ活用による意思決定の支援、採用のミスマッチ・ハイパフォーマー分析や、人材配置シミュレーションまでおこなえます。
人材ポートフォリオから従業員それぞれのスキル、得意・不得意をもとに最適な人材の配置、育成ができるため、社内全体のパフォーマンス向上にも期待できます。
特徴
- 無料デモ、トライアルあり
- 情報の一元管理ができる「データベースプラン」、評価運用の効率化ができる「パフォーマンスプラン」、戦略的な人材マネジメントができる「ストラテジープラン」と3プランから選べる
- 手厚いサポートとノウハウが学べるコミュニティがあり使いやすい
- Googleサービスなどとアカウント連携可能
- API連携可能
タレントパレット
人事・配置クラウドの製造業部門・金融業部門で2冠を獲得。人事にマーケティング思考を取り入れ、科学的人事を実現するタレントマネジメントシステムです。
人材育成や最適配置、エンゲージメント向上、テレワークでの人材活用など、人事に関する企業のさまざまな課題を解決できる機能が充実しています。
コンサルティングや専任サポート、学習コンテンツなど8種類ものサポート制度が充実しているため、不明点がある場合や相談したい事象もすぐ解決できます。
特徴
- 無料デモ、トライアルあり
- 評価項目の設定から調整(甘辛調整)まで、人事業務に必要なフローをワンストップで解決
- AIによる自動配置、配置シミュレーションで最適な配置を検討しやすい
- 組織診断(TPOD)機能あり
- eラーニング・研修管理も可能
HRMOSタレントマネジメント
採用・転職サービスとしてCMでも有名な、株式会社ビズリーチの開発・提供している人材管理のクラウド型システムです。
人事・評価の業務を効率化するだけでなく、人材データを活用した最適な配置・人材育成、従業員サーベイ、1on1支援により、戦略人事を実現できます。
人事情報を一元化、可視化できるため、必要な情報がすぐに見つかり、またデータで組織や従業員のコンディションを可視化し、組織課題を解決に導いてくれます。
特徴
- 点在するデータを集約、情報の閲覧や編集権限の付与も可能
- 現在のデータだけでなく、過去の組織図や従業員の異動履歴など過去のデータも管理、確認が可能
- 豊富なレポートのテンプレートを活用し、社内の状態を簡単に可視化できる
- 従業員の住所や口座情報などに変更が生じた場合、従業員自身がマイページで修正し、これを承認するだけで最新の情報に更新可能
- GoogleカレンダーやSlackと連携し、業務効率化できる
労務管理システムおすすめ5選
つぎに、労務管理システムのおすすめ5選をご紹介します。
SmartHR
登録社数4万社以上、労務管理クラウドとして3年連続ナンバーワン、クラウド型人事管理システムとしてもナンバーワンを受賞している、人事・労務管理システムです。
入社手続きや年末調整など多岐にわたる労務手続きをペーパーレス化。また勤怠や給与計算システム等と連携することで、これひとつで各種データの一元管理が実現できます。
SmartHRを利用する企業の利用状況、従業員構成や企業規模を想定して算出した場合、人事・労務にかかる業務時間を3分の1に減らせるという結果が出ており、業務効率の大幅な削減に期待できます。
特徴
- 15日間無料トライアルあり
- 従業員が情報を直接入力するため、書類手続きをペーパーレス化、脱ハンコ化
- 年末調整や雇用契約などの労務手続き、Web給与明細の発行までペーパーレスでおこなえる
- ジョブカン、KING OF TIME、Money Fowerdクラウド給与など50以上のサービスと連携可能
- さまざまな人事情報を集計、レポート化により可視化、分析もカンタン
freee人事労務
「5日の業務がたった1日で終わる」と謳う、複雑な労務事務を一括管理、人的ミスのゼロを実現できる人事労務システムです。
人事労務に関するすべての業務を一気通貫で管理でき、手作業がないため人的ミスが起こりにくく、時間に追われる心配もありません。
また、勤怠から給与明細まですべてをペーパーレス化できるため、書類作成や印刷、手渡しの手間や、封入作業、紛失もなくせます。
特徴
- 無料トライアルあり
- 情報の入力は1回のみ、共通で使用する情報は自動反映されるため、転記ミスがなくなる
- 最新の法令・税制に対応
- アラート機能で抜け漏れをなくせる
- 専任担当者による導入アドバイザリー、習熟コンテンツなどサポート充実
ジョブカン労務HR
シリーズ累計導入12万社を突破している、ジョブカンシリーズの労務管理システムです。労務業務のすべてをクラウドで管理できます。
従業員へのデータの入力依頼や帳票の自動作成、手続きの進捗管理など日々の労務管理業務のみならず、面倒な年末調整も簡単操作でWeb完結できます。
従業員の個人情報、人事、給与など幅広い情報を集約できるほか、入退社や扶養・氏名変更手続きなど各種手続きを自動化できるため、業務効率を大幅に向上できます。
特徴
- 30日間無料トライアルあり
- 従業員情報の変更は本人に直接入力してもらうのみ
- 手続書類、帳票を自動作成できる
- ストレスチェックにも簡単対応
- 従業員情報を簡単に検索、タレントマネジメントにも活かせる
jinjer労務
入退社手続きを1クリックでおこなえる、労務管理のオペレーション効率化を実現可能な労務管理システムです。
社会保険の各種手続きをオンライン化することで、手続き書類の作成から申請までWEB上で完結。作成や印刷、届け出の手間がありません。
また、各種手続きに必要なことを可視化し、ToDo管理もできるため、抜け漏れがありません。ToDoテンプレートの内容も変更できます。
特徴
- 無料トライアルあり
- 労務関連の書類を全て自動作成できる
- 手続き進捗を可視化、ToDoリストで抜け漏れなし
- e-Govによる電子申請に対応。作成書類をそのままWEB上で申請可能
- 必要な機能を選んで利用できる
オフィスステーション労務
顧客満足度、セキュリティ充実度、労務クラウドすべてナンバーワンを受賞した、欲しい機能だけ選べる業界最安水準の製品です。
年末調整、給与明細、有休管理などの機能を追加できるため、必要な機能だけ利用でき、リーズナブルかつシンプルで使いやすいのが特長です。
スマホひとつで操作できるためペーパーレス化を実現。従業員同士の書類のやり取りもなくなり、e-Gov対応で電子申請が可能なため、テレワークに最適です。
特徴
- 30日間無料トライアルあり
- e-Govによる電子申請に対応。作成書類をそのままWEB上で申請可能
- 修正対応もオンラインで可能
- いつでも好きな機能を拡張可能
- 専門知識が必要なく利用できるため属人化から脱却できる
給与計算システムおすすめ5選
つづいて、給与計算システムのおすすめ5選をご紹介していきます。
ジョブカン給与計算
社労士の監修に加え、実際の給与計算担当者の声をもとに開発しているため、給与計算担当者の「あったらいいな」を実現している製品です。
金額はすべて自動計算なので面倒もミスもなく、給与明細の発行や帳票自動作成がシステム上ででき、ペーパーレス化も実現。紙の配布の手間もありません。
勤怠管理システムや労務管理システムなどジョブカンシリーズ製品と連携できるため、同時に利用するとよりスムーズに業務がおこなえます。
特徴
- 30日間無料トライアルあり
- 所得税、住民税の自動計算が可能
- 税率・保険料率の自動アップデート
- 50種類以上の勤怠データを取り込み可能
途中入社・退職者の表示アシスト機能もあり
MoneyForward クラウド給与
勤怠連携・自動計算・Web明細発行など、給与計算をもっと簡単に、コスト削減までおこなえる給与計算システムです。
給与計算対象者の自動判定・各種保険料や所得税などが自動計算されるため、計算のミスもなく、業務効率をアップできます。
マネーフォワード クラウド会計・クラウド勤怠と連携でき、一緒に使うと勤怠管理・給与計算から仕訳の起票までよりスムーズになります。他社製品とも連携可能です。
特徴
- 無料プランあり(30名以下)
- いつでもどこでも給与明細や源泉徴収票を受け取れる
- マネーフォワード製品、その他勤怠管理ツールと連携可能
- 唯一、銀行との振り込み連携が可能。給与振込もワンクリック
- 出張旅費や立替経費精算の課税・非課税も自由に設定可能
やよいの給与明細 オンライン
専門的な設定は不要、従業員一人あたり月額約33円(プラン30)と、非常にリーズナブルで利用できる、従業員30名までの事業者に最適なクラウド型の製品です。
支給、控除、差し引き支給額を自動計算できるのはもちろん、賃金台帳・従業員台帳も入力データが自動反映されるため、手間も時間も大幅カットできます。
業界最大規模、座席数700席のカスタマーサポートセンターがあり、業務に精通した専門スタッフが製品の導入や操作方法、業務の相談に至るまで手厚くサポートしてくれます。
特徴
- 1年間無料トライアルあり
- Windows/Mac 両方に対応
- 入力データは賃金台帳・従業員台帳に自動反映
- 電話やチャットのみならず、画面共有でのサポートもあり
- 日本マイクロソフト株式会社によるセキュリティセンターが24時間365日稼働、監視
給与奉行クラウド
給与計算から社会保険・年末調整までの給与業務をすべてデジタル化・ペーパーレス化し、
業務時間を7割も削減できるという給与計算システムです。
企業ごとに異なる給与体系や複雑な各種手当にも対応、自動計算できるのが特長。クラウド型のため自動で最新の法令にアップデートされ、計算結果のチェックや検算も効率的です。
明細書の配付・銀行振込・社会保険の届出などはすべてシステムで完了、データも効率よく検算、リアルタイム共有ができるため、テレワークの際にも便利です。
特徴
- 30日間無料トライアルあり
- 配付、振込、提出のデジタル化が可能
- 給与奉行クラウドとの連携により勤怠データの入力が不要に
- 年末調整の申告書の配付・回収から申告まですべてWebで完了
- 社労士、税理士と一緒に使える「専門家ライセンス」あり
フリーウェイ給与計算
従業員5人まで永久無料、6人以上なら何人でも月額1,980円とリーズナブルに利用できるシステムです。価格満足度・顧客満足度・サポート充実度、すべてナンバーワンを獲得しています。
無料でも税金(源泉所得税や住民税)計算、社会保険(健康保険、介護保険、雇用保険)、年末調整、支払調書など幅広い機能が利用できるため、従業員の少ない企業さまは無料で十分使えます。
有料版を契約後に従業員数が減ったら、無料版に変更できるため、損もありません。源泉徴収票などの法定調書、支払調書など15種類以上の帳票も無料で作成できます。
特徴
- 5人まで永久無料
- 有料プランなら従業員数、会社数は無制限
- Windows/Mac 両方に対応
- 年末調整の機能も無料
- 賃金台帳、源泉徴収票、支払調書などさまざまな帳票を無料で作成
勤怠管理システムおすすめ5選
最後に、勤怠管理システムのおすすめ5選をご紹介していきます。
ジョブカン
上記でもご紹介した、導入社数の非常に多いジョブカンシリーズ、業界ナンバーワンの勤怠管理システムです。
ログインすればワンクリックで入室・退室の打刻がおこなえるため、操作が分かりやすいです。過去の入退室記録、休暇記録も一覧で確認できます。
有給休暇、慶弔休暇、休日出勤などの各種申請もペーパーレス、システム上で上長に承認をもらうだけで完了します。
特徴
- 30日間無料トライアルあり
- 過去の出勤履歴も確認可能
- ワンクリックで打刻できる
- システム上で休暇や特別出勤の申請ができ、ペーパーレス
- 必要な機能だけ自由に組み合わせて利用できる
KING OF TIME
クラウド勤怠管理システムとしては市場シェア・認知度・顧客満足度ナンバーワンを獲得している製品です。初期費用は無料、1人300円で利用できます。
タイムカードの打刻方法はパスワード認証や生体認証、ICカード、Windowsログオン・ログオフなど数多くの方法を利用でき、自社に最適なものを選べます(追加料金あり)。
出退勤時間の管理だけでなく、勤怠管理の改善に役立つ残業基準の設定や、スケジュール・シフト管理、アラート機能などもあります。
特徴
- 30日間無料トライアルあり
- 残業時間の超過などを知らせるアラート機能あり
- システム上で休暇や特別出勤の申請ができ、ペーパーレス
- 設定したスケジュールと実際の勤務の差異の表示や人件費の概算などをあわせてシフト管理ができる
- 弥生給与や給与奉行など、主要給与ソフトに形式を合わせてエクスポートできる
Money Forward クラウド勤怠
「働き方改革をサポートする勤怠管理システム」として、さまざまな雇用形態に対応しており、働き方改革中の企業さま、テレワークや時短勤務の従業員が多い企業さまにおすすめです。
タイムカードの打刻はICカードかパソコン(タブレット)で簡単。管理側としても、残業時間のトータル、フレックスタイム制の時間集計がひと目で分かりやすいです。
シンプルで操作しやすく見やすいデザインとなっており、日次勤怠や休暇管理のほか、異動予約管理、アラート機能なども利用できます。
特徴
- 無料トライアルあり
- パソコンやタブレットでどこでも打刻可能
- 有給取得の期限が一覧で分かりやすい
- 異常な打刻、残業時間の超過、36協定の遵守状況などアラートでお知らせ
- 自動集計したデータを、ワンクリックでマネーフォワード クラウド給与へ連携可能
kincone
iOS端末、もしくはNFC対応のAndroid端末だけあれば利用できる、一人あたり月額200円のリーズナブルなシステムです。
出勤時と退勤時にICカードを端末にタッチするだけでタイムカード打刻と同時に交通費も読み取れる機能もあり。交通費精算にも便利です。
Slack、Chatwork、LINE WORKSなどビジネスチャットと連携してのチャット打刻、Googleカレンダー、Microsoft 365と連携しての交通費精算の機能もあり、手間を削減できます。
特徴
- 2ヶ月間無料トライアルあり
- ICカードで打刻と交通費の読み取りを同時に実行可能
- 各種主要ビジネスチャット、ツールと連携可能
- 打刻忘れ、残業時間超過、承認待ちなどを知らせるアラート機能あり
- GPSで打刻場所の表示も可能
jinjer勤怠
シンプルなデザインで直感的に使いやすく、PC・スマホ・タブレットはもちろん、ICカードでも打刻できる勤怠管理システムです。
勤怠管理のほか、過不足を見て他店舗へのヘルプ要請もできるシフト管理機能や、従業員の予算や実績、AIによる残業時間の予測など多彩な機能があります。
残業申請や打刻修正の申請、休日出勤などの申請・承認は最大10段階のワークフローを設定でき、自社に最適なスタイルで運用できます。
特徴
- 無料トライアルあり
- 申請承認に10段階のワークフローを設定可能
- 各従業員に合わせた有休の付与、独自の休暇の付与も可能
- 有休消化や残業時間に関するアラート機能あり
- 英語、タイ語、ベトナム語など多言語に対応
まとめ
今回は、おすすめの人事管理システム10選を紹介しました。
人事管理システムは、多くの種類があり選定に迷うと思います。そのときは「人事管理システム選びのポイント」で解説した項目を参考に、自社の環境に適した製品はどれなのか、資料請求やトライアルなどを利用して検討されてみるとよいでしょう。