プロセスの見直し
労働生産性を向上させるには、残業を減らしただけでは不十分です。
埼玉県さいたま市で「ITコーディネーター」の資格を持ち、経済産業省の「スマートSMEサポーター」の認定を頂いているベストプランナー合同会社は、中小企業の労働生産性向上をITで支援を実施している事業者です。
※基本的にお伺いしてお話を聞きながらご提案いたします。(首都圏は交通費・初回の相談料は無料です。)
時短と業務効率化
2019年4月より働き方改革が施行され、日本中の企業が関心を持つ労働生産性の向上。どの企業も、生産性の向上のための対策を考え、業務効率化や時短に重点を置いて働き方改革を進めているのではないでしょうか。
日々の業務に多い、レポートやデータ集計、業務報告などに使われるエクセル。このエクセルの便利機能を使いこなしている人はどれだけいるでしょうか?ある企業では、エクセルの使い方の研修を行い、作業単位あたりの時間を減らすことに成功しました。社員たちも「作業が楽になった」「残業が減った」とすぐに効果が感じられたといいます。
しかし、会社の業績が上がれば、その分業務量が増えるのは当然です。作業単位あたりの時間を短くしても、業務量が増えれば、いずれ残業時間も増えてしまうのです。業務処理の高速化は必須ですが、「時短」だけでは、労働生産性をアップさせるには不十分なのです。
ECRSの原則
生産管理の現場で用いられる改善の4原則を「ECRSの原則」といいます。生産性をあげるために、まず業務のプロセスそのものを疑ってみてはいかがでしょう。改善の対象となる業務が、自社のビジネスモデルにどのように貢献しているか、生み出している価値は何かを定義し、分析・評価していくことが重要です。ECRSの考え方では、無駄を省くことに意識が向いてしまいます。無駄を省くという考え方で業務を分析した後は、必ずその逆の価値の創出に意識を向けてみるとよいでしょう。業務改善に最適な施策を検討・導入するためには、ビジネスの本質的な価値を念頭に置くことが大切です。
ECRS(イクルス)とは、業務改善を実視する上での、順番と視点を示したものである。ECRSは、Eliminate(排除)、Combine(結合と分離)、Rearrange(入替えと代替)、Simplify(簡素化)の英語の頭文字を選択したものである。業務の改善においてECRSを適用すると、改善の効果が大きく、過剰や過小な改善も避けられ、さらに不要なトラブルも最小になることが知られている。
株式会社 日本能率協会コンサルティング
増減のバランス
働き方改革を進めるにあたり、企業で考えられている対策には「減らす」ことに注目しているように感じます。もちろん、「時短」は大切なことですが、それだけではチーム内のコミュニケーションや学びあう時間。外部からの情報の吸収する機会が不足してしまうかもしれません。質の高いインプットで多くのアウトプットを出すためには、コミュニケーションの確保や場作りは必要です。「減らす」だけでは生産性向上は成功しません。ネガティブな仕事を減らし、ポジティブな仕事を増やすことを意識して改善することが望ましいのです。
生産性向上のための段階とステップ
- 現状を把握する・・・業務の洗い出し→無駄を見つける
- 検討する・・・改善策を考える→標準化する
- 実践する・・・突発的な仕事を何とかする→やってみる
- 浸透させる・・・定着させる→振り返って見直す
自社で悩んでいること、足りないところなで、状況に合った項目から試してみてはいかがでしょう。