店舗を経営されている方や、ECサイトを運営されている事業者にとって、在庫管理は非常に重要であり、欠かせない作業であることでしょう。
しかし、在庫管理をエクセルや紙でおこなう場合、目視での在庫確認、記入などで多くの時間や手間がかかってしまいがちです。
このような業務の効率を大幅に削減でき、また人的ミスを防ぐことができるのが在庫管理アプリです。この記事では、おすすめの在庫管理アプリ、選び方などまとめてご紹介いたします。
在庫管理アプリとは
在庫管理アプリとは、在庫管理や棚卸し、入出庫管理、資材管理などが可能なアプリのことです。iPhoneやAndroidのスマホ、タブレットから操作できます。
スマホやタブレットであれば持ち運びもしやすく、在庫管理データは自動で最新の情報に更新されるため、在庫状況をどこでもリアルタイムに確認できるのが特長です。
アプリによってはスマホやタブレットのカメラで商品の撮影や、QRコード・バーコードをスキャンしてデータを管理できます。また、商品登録などの操作も簡単におこなえます。
在庫管理アプリおすすめ4選!
おすすめの在庫管理アプリ4つと、その特徴をあわせてご紹介いたします。
ZAICO
Google Play、AppStoreのランキングで1位を獲得した、120,000人が使うクラウド在庫管理ソフトです。
製造業や公的機関、医療関連業など多様な導入実績があるため、幅広い業種で利用できることが分かります。
シンプルで使いやすいことが特長で、スマホからQRコードやバーコードのスキャン、棚卸しの記録もでき、インターネット経由で同期するだけでどの端末からも最新の情報を確認できます。
特徴
- フリープランあり
- QRコードやバーコードをスキャンして在庫数を変更できる
- スマホからカンタンに棚卸を記録できる
- 在庫数が設定値を下回るとアラート
freee、Salesforce、CSVファイルやAPIを利用した連携が可能
monoca
持っているモノ、欲しいモノを整理、管理するアプリです。書籍、家電、ゲーム化粧品などどんなものでも登録でき、持ち物の種類・色・個数・期限などの状態を把握できます。
大規模な倉庫の商品管理を複数人でおこなうというよりは、個人事業主さまや、フリマアプリで販売されている個人の方に向いているアプリです。
monocaはデータを端末内にのみ保存するため、ほかの人とデータ共有するには、クラウドサービスを利用したmonoca2がおすすめです。
特徴
- 無料版あり
- モノの登録はバーコード撮影やネット検索などから自動入力
- 一覧表示、ソート表示で確認したいデータを見つけやすい
- Google ドライブ、iCloud Driveでバックアップ可能
- プレミアム版はカメラで文字を自動取り込み可能、モノの登録数の制限なし
ロジクラ
導入企業10,000社突破、自社倉庫や委託倉庫、フルフィルメント、OMOストアなど幅広い場所に活用できる統合在庫管理システムです。
複数人や複数拠点の在庫管理を一元化でき、またiPhoneでバーコードを読み取るだけでの検品はもちろん、受注データから送り状・納品書作成もできるため、EC事業者に最適です。
スマホに連携したハンディターミナルを導入すれば、さらに高速スキャンが可能になるため、管理業務の効率を高めたい場合は検討してみてもよいでしょう。
特徴
- フリープランあり
- 24時間365日稼働のフルフィルメントセンターと連携可能
- バーコードを読み込み、仕入先を登録して入荷できる
- POSシステムと連携可能
- 有料プランでは出荷ピッキング、納品書、宅配伝票管理などPCと連動した出荷業務の効率化が可能
ユビレジ 在庫管理
アプリでサクサク在庫・発注・原価の管理がおこなえる、POSレジ連動のクラウド在庫管理システムです。
多くの在庫管理アプリに搭載されている、スマホでのバーコードスキャンや、在庫状況が自動更新されるリアルタイム在庫確認の機能はもちろん搭載。
さらに日常業務だけで原価・粗利・廃棄数などコスト管理ができ、発注データの発注先毎仕分けなど在庫管理に必要な機能はすべて揃っています。
特徴
- 無料トライアルあり
- リアルタイムで最新の在庫状況が確認可能
- 商品データに原価を追加するだけで売上原価や粗利を自動計算
- 他店舗の在庫数確認、店舗間の在庫移動が可能
- バーコードのない商品もプリンターで独自バーコードが作成可能
在庫管理アプリ選びのポイント
数ある在庫管理アプリのなかから自社に最適なものを選ぶには、どのような機能・ポイントをチェックするべきか、解説いたします。
QR・バーコードスキャン機能
在庫管理アプリによっては、スマホでQRコードやバーコードスキャンのできる機能が搭載されています。
レジのように商品をスキャンするだけで、スピーディーに効率よく在庫管理できるため、とくに在庫の多い事業者は、この機能のあるアプリを選ぶとよいでしょう。
共有機能
アパレルなど店舗でも在庫管理アプリを使用する場合、在庫状況を従業員全員で共有できないと、トラブルにもなりかねません。
これを防ぐためにも、従業員同士でリアルタイムの情報共有のできる機能が搭載されたアプリの利用がおすすめです。
アプリによっては各ユーザーに権限を設定し、管理者レベルでの削除、編集など制限することで、在庫操作のルール化もできます。
通知機能
多くの商品を取り扱う事業者の場合、一つ一つの商品の在庫切れをつねに把握することは難しいでしょう。
在庫管理アプリによっては、在庫が品薄になった際にスマホへ通知されるものがあるため、商品のなくなる前に気づき、補充ができて便利です。
在庫を切らしてしまいやすいという場合、このような通知機能を搭載したアプリがおすすめです。
在庫管理アプリのメリット
在庫管理アプリを導入した場合のメリットについてもご紹介いたします。
在庫管理の効率化
在庫管理をエクセルや紙でおこなう場合、取り扱う商品が多いほど入力に多くの時間や労力がかかり、人的ミスが発生する可能性も考えられるでしょう。
また、在庫状況を目視で確認してデスクに戻り、手動でデータを記録しているとタイムラグも生じてしまいます。
しかし在庫管理アプリを導入すれば、在庫データが即時反映されるため入力の手間を大幅に削減、記録のミスも防げるうえ、リアルタイムで状況を確認できるようになります。
場所を問わず利用できる
在庫管理アプリはデータをクラウドで同期させるため、パソコンだけでなくスマホやタブレットでも最新の状況を確認できます。
このため、離れた場所に複数の倉庫がある場合でも、外出中であっても、場所を問わず正確な在庫の数を把握できます。
低価格
在庫管理アプリは多くの場合、数百円~数千円という低価格で提供されており、なかには無料のものもあります。
また、手持ちのスマホやタブレットでバーコードスキャンができるものであれば、専用機器を導入する手間や初期コストも抑えられます。
このようにリーズナブルな価格で利用でき、上記でご紹介したように業務効率の改善、リアルタイムの状況把握といったメリットが得られるため、費用対効果は高いといえるでしょう。
まとめ
おすすめの在庫管理アプリをご紹介しました。
在庫管理アプリを導入すると、管理業務が大幅に効率化できるだけでなく、ミスも防ぎ、またいつでもリアルタイムに状況を確認できて非常に便利です。
業務効率の改善をお考えでしたら、試しに導入されてみてはいかがでしょうか。