AI-OCRツールの比較 | 機能や特徴について解説
AI-OCRとはAI技術を採用し、取り込んだ大量の文字データから文字の特徴について「機械学習」と「深層学習(ディープラーニング)」をおこない高精度な文字認識をするソリューションです。
データ入力業務の効率化やコスト削減効果があり、業務効率化の手法でもあるAI-OCRツールは提供会社によって特徴が異なります。
ここでは、各社のAI-OCRツールの機能や特徴など比較材料を紹介していきます。
AI-OCRツールの比較
数あるAI-OCRツールの中から、厳選したツールを紹介します。それぞれの特徴を比べ、自社に合ったツールを選べます。
SmartRead(旧Tegaki)
SmartReadは、定型・非定型文書などが読み取り可能なAI-OCRからさらに発展したIDP(Intelligent Document Processing)サービスです。Tegakiで培ってきた独自のエンジンを継承し、手書き・活字含めて高い読み取り精度を有しています。
平仮名、片仮名、漢字、数字、アルファベット、記号など様々な文字を認識し、各種申込書類や注文書、図面をはじめ、様々な書類の読み取りに対応しています。
チェックボックス、丸囲い文字、複数行なども読み取れるため、フォームごとに使い分ける必要がなく、利便性が高いです。
特徴
- 高い文字認識精度
- AIが文書を理解し、定型、非定型などの文書を読み取ることが可能
会社名 | 株式会社 Cogent Labs |
ツール名 | SmartRead |
URL | https://smartread.jp/ |
AIよみとーる
「AIよみとーる」はNTT東日本が提供するAI-OCRツールです。手書き書類や帳票の文字をデータ化し、96.71%の読取精度があります。
かんたんなマウス操作だけで読取設定ができ、直感的で使いやすいブラウザベースの利用者画面のため、ITに詳しい専門家がいなくても使いこなせるのが特徴です。
RPAと組み合わせることで、稼働時間を半減することが可能です。削減率単純平均は61.69%となっています。「おまかせRPA」と連携し、自社システムへも自動投入が可能です。
こちらのツールは、MM総研スマートソリューション部門AI/IoT分野で最優秀賞を取得しています。公式サイトから、デモ体験ができます。料金は、月の読取量や種類の異なる帳票の有無により変動するシステムです。
特徴
- 読取精度96.71%
- かんたんなマウスの操作だけで、読取の設定が可能
- RPAと組み合わせることで、稼働時間を半減
会社名 | 東日本電信電話株式会社 |
ツール名 | AIよみとーる |
URL | https://business.ntt-east.co.jp/service/rpa_aiocr/ |
LAQOOT
LAQOOTは定型帳票に対応しているAI-OCR です。独自プロセスにより、AI-OCRによるデータ化内容のチェック及び修正までされたデータを確認できるため、手間を徹底削減することが可能です。
LAQOOTにアップすると、24時間365日自動でデータ化されます。1日1万~2万枚以上のデータ化が可能で、データ化文字量が少ない場合は更に多くデータ化できます。
クラウド型の提供方式のため、必要なその日に導入でき、自社システムに合わせてAPIでのデータ送受信も可能となっています。
特徴
- 24時間365日自動データ化
- 独自プロセスで高精度
- 識字精度自動UP
- 即日導入可能
会社名 | 株式会社ユニメディア |
ツール名 | LAQOOT |
URL | https://laqoot.com/ |
smart OCR
smart OCRは非定型レイアウト対応のAI-OCRです。ノイズ処理も優れており、AIノイズ処理エンジンにより学習させることで、高度なノイズ除去処理が可能です。
従来のOCRソフトのように帳票定義(座標指定)設定の必要はなく、スキャンされた画像からすぐに必要な項目だけデータにOCR変換され、表示されます。
ディープラーニング、ノイズ除去、非定型帳票のデータ化などで特許出願しています。
特徴
- ディープラーニングOCRを搭載
- インテリジェントデータ抽出機能搭載
- WEBブラウザから操作可能
会社名 | 株式会社インフォディオ |
ツール名 | smart OCR |
URL | https://www.smartocr.jp/ |
AIスキャンロボ
AIスキャンロボは非定型レイアウト対応の、人工知能によるOCRデジタルスキャナーです。テンプレート作成が簡単で、通常のOCRでは1時間かかるテンプレート作成も、2~3分で完了します。
多数のフォーマットの帳票を自動識別するため、多品種小ロットに最適です。複雑なテーブルの読取りや、複数ページの読み取りもAIが判別するため可能です。
自動的に請求書を分割するオートセグメンテーション機能を搭載済み。文字認識率や補正処理など、様々な機能が従来のOCRよりも高精度となっています。
特徴
- テンプレート作成が簡単
- 多品種小ロットに最適
- 複雑なテーブルの読取り機能
- 複数ページの読み取り可能
会社名 | ネットスマイル株式会社 |
ツール名 | AIスキャンロボ |
URL | https://netsmile.jp/lp/ |
DX Suite
DX SuiteはAI-OCR 市場シェアNo.1となっており、400社以上のあらゆる業種業態の企業に利用されています。
手書き、活字、FAX、写真で撮った帳票など、あらゆる書類を高精度でデジタルデータ化します。特別なチューニングや事前学習は不要で、クリックだけで誰でも扱えます。
いちど設定すれば、解像度や傾き補正など、高度な作業がバックグラウンドで自動処理されます。RPAやアプリケーションとの連携の可能です。
通信経路の暗号化による高いセキュリティレベルで、金融系企業でのクラウド版導入実績も豊富です。
特徴
- クリックだけでOCR設定・ワークフロー設定が可能
- 高精度なスキャン画像補正
- アップロード単位でのCSVをインターフェースからダウンロード可能
- APIによるシームレスな連携
会社名 | AI inside 株式会社 |
ツール名 | DX Suite |
URL | https://dx-suite.com/ |
まとめ
AIにより、使うほど精度が向上するAI-OCRは、企業の業務効率化や大幅なコスト削減に大きな効果があります。
業務効率化をすると、単に仕事が効率的になるだけでなく、企業と従業員の幸福を実現できます。これからの時代、働き方改革に沿った企業経営にもつながります。
「どの製品を選べばいいかわからない」「効率化のための課題が解決できていない」などの場合は、ITやコンサルティングのプロにアドバイスを依頼する方法もあります。第三者の視点からアドバイスを受けることで、効率化の効果は確実に上がります。