IT導入補助金_対象となる内容と対象外となるソフトウェア(業務プロセス共P-01~共P-06)
IT導入補助金において【対象となるITツール】と【対象外となるITツール】をまとめました。
以下のIT導入補助金の目的によって、対象となるITツールと対象外となるITツールが決められています。
通常枠(A・B類型)の目的【2022・2023共通】
IT導入補助金は、中小企業・小規模事業者等のみなさまが自社の課題やニーズに合ったITツールを導入する経費の一部を補助することで、みなさまの業務効率化・売上アップをサポートするものです。
中小企業・小規模事業者等が今後複数年にわたり相次いで直面する制度変更(働き方改革、被用者保険の適用拡大、賃上げ、インボイスの導入等)等に対応するため、中小企業・小規模事業者等が生産性の向上に資するITツール(ソフトウェア、サービス等)を導入するための事業費等の経費の一部を補助等することにより、中小企業・小規模事業者等の生産性向上を図ることを目的としています。
デジタル化基盤導入枠(デジタル化基盤導入類型・複数者連携IT導入類型)の目的【2022・2023共通】
デジタル化基盤導入枠(デジタル化基盤導入類型・複数者連携IT導入類型)は、新型コロナウィルス感染症の影響を受けつつも、生産性向上に取り組む中小企業・小規模事業者を支援するとともに、インボイス制度への対応も見据えつつ、企業間取引のデジタル化を強力に推進するため、「通常枠」よりも補助率を引き上げて優先的に支援するものです。
ソフトウェア(業務プロセス共P-01~共P-06)のITツール対象・対象外
対象となるもの
- 【2022・2023共通】恒常的に生産性向上に寄与し、パッケージ化の企画段階で対象となる「業種」を定め、「業務範囲」と「業務機能」などを明確に定義して開発されたもの。
- 【2023年新設】保有する機能が、ITツール登録要領にて定義する業務プロセスの中からいずれか1つ以上に該当するソフトウェア
対象とならないもの
- 【2022・2023共通】1つの業務プロセスの中で幅広く業務をカバーするものではなく、入力したデータを単純計算にて帳票やグラフ・表等に印刷する、または画面等に表示する等、単一の処理を行う機能しか有しないもの。
- 【2022・2023共通】すでに購入済のソフトウェアに対する追加購入分のライセンス費用。
- 【2022年】ホームページと同様の仕組みのもの(情報の入力、保存、検索、表示等の簡易的な機能しかないもの。)ただし、分析機能や指示機能、演算処理、制御などのプログラムは対象となる。
- 【2022年】ホームページ制作ツールやブログ作成システム等で制作した簡易アプリケーション。
- 【2023年】ホームページ制作ツールやブログ作成システム等で制作した簡易アプリケーションや、ホームページと同様の仕組みのもの(情報の入力、保存、検索、表示等の簡易的な機能しかないもの。)ただし、分析機能や指示機能、演算処理、制御などのプログラムは対象となる。
- 【2022・2023共通】特定の顧客向けに限定され、一般市場に販売されていないもの。
- 【2022・2023共通】製品が完成されておらず、スクラッチ開発が伴うソフトウェア。過去に特定顧客向けに開発したコード(開発実績)を他の顧客に再利用し、その顧客の要件に合わせ追加スクラッチ開発を伴うもの。
- 【2022・2023共通】業務プロセスに影響を与えるような大幅なカスタマイズが必要となるもの。
- 【2022・2023共通】ハードウェア製品。(ハードウェアレンタルのカテゴリーで認められる経費を除く)
- 【2022・2023共通】組込み系ソフトウェア。(特定のハード機器を動作させることに特化した専用システム。デジタル化基盤導入類型で補助対象と認められるPOSレジ・モバイルPOSレジ・券売機を除く)
- 【2022・2023共通】恒常的に利用されないもの。(緊急時等の一時的利用が目的で生産性向上への貢献度が限定的のもの)
- 【2022・2023共通】広告宣伝費、広告宣伝に類するもの。
- 【2022・2023共通】単なる情報提供サービスや、会員登録しWEB上でサービスの提供を受ける仕組みのもので業務機能を有さないもの。(IT導入支援事業者が提供するサービスをIT化したもので、業務ソフトウェアではないもの。)
- 【2022・2023共通】A・B類型におけるECサイト制作
- 【2022・2023共通】ホームページ制作、WEBアプリ制作、スマートフォンアプリ制作、VR・AR用コンテンツ制作、デジタルサイネージ用コンテンツ制作、単なるコンテンツ配信管理システム。
- 【2022・2023共通】業務の効率化を図るものではなく、補助事業者が販売する商品やサービスに付加価値を加えることが目的のもの。
- 【2022年】料金体系が従量課金方式のもの。
- 【2022・2023共通】その他、本事業の目的・趣旨から適切でないと経済産業省及び中小機構並びに補助金事務局が判断するもの。
【全カテゴリー共通NG】対象とならないもの
- 【2022・2023共通】補助事業者の顧客が実質負担する費用がITツール代金に含まれるもの。(売上原価に相当すると事務局が判断するもの。)
- 【2023年新設】ITツールの利用料が、交付申請時に金額が定められないもの。
- 【2022・2023共通】対外的に無料で提供されているもの。
- 【2022・2023共通】リース・レンタル契約のITツール(サイバーセキュリティお助け隊サービスを除く)
- 【2023年新設】中古品
- 【2022・2023共通】交付決定前に購入したITツール
- 【2022・2023共通】交通費・宿泊費
- 【2022・2023共通】補助金申請、報告に係る申請代行費
- 【2022・2023共通】公租公課(消費税)
- 【2022・2023共通】本事業の目的・趣旨から適切でないと中小企業庁及び中小機構並びに事務局が判断するもの。