Square 飲食店POSレジ【プラス】は、レストラン、カフェ、居酒屋などの飲食店向けに設計されたクラウド型POSレジです。注文受付、テーブル・座席管理、厨房への注文伝達、会計・決済、スタッフ管理、売上分析まで、飲食店の店舗運営に必要な業務を一つのシステムで管理できます。
今回紹介するのは、あくまで飲食店向けPOSレジのプラスプランです。Square 小売業POSレジ【プラス】や、オンラインストアを構築するSquareオンラインビジネスとは異なるツールであるため、混同しないよう注意が必要です。
登録情報上は、デジタル化・AI導入補助金のP5・飲食業P6に該当し、決済機能およびインボイス制度への対応があるツールとして整理されています。

Square(スクエア) 飲食店POSレジ【プラス】とは
Square 飲食店POSレジ【プラス】は、飲食店の注文から厨房、会計までの情報をつなぐPOSレジサービスです。一般的なレジ機能だけでなく、テーブル・座席ごとの注文管理、コース料理の進行管理、客席での注文入力、キッチンディスプレイへの注文送信、個別会計やまとめ会計、スタッフの勤怠・権限管理、商品別・時間帯別・店舗別の売上分析など、飲食店特有の業務に対応しています。
紙伝票や口頭で注文を伝える運用では、注文内容の聞き間違い、厨房への伝達漏れ、会計時の再入力などが発生しやすくなります。Square 飲食店POSレジ【プラス】を導入すると、客席で入力した注文データを厨房や会計へ引き継げるため、同じ内容を何度も転記する必要がありません。
小売業POSレジ【プラス】とは別のツール
Squareには、小売店向けの「小売業POSレジ【プラス】」もあります。小売業向けプランは、商品管理、在庫、バーコード販売など、小売店の販売業務を中心に設計されています。一方、飲食店向けプランは、テーブル、座席、コース、厨房連携などを中心としています。名称に同じ「プラス」が付いていますが、対象業種と主要機能が異なります。
Square(スクエア)オンラインビジネスとも別のツール
Squareオンラインビジネスは、オンラインストアの作成やインターネット上での商品販売を行うサービスです。Square 飲食店POSレジ【プラス】の中心は、実店舗内での注文受付、厨房連携、会計、決済です。オンライン販売機能を紹介する記事ではないため、本ページでは別ツールとして扱います。
Square(スクエア) 飲食店POSレジ【プラス】で解決できる課題
飲食店では、ホール、厨房、会計がそれぞれ別の方法で情報を管理していると、業務の重複や伝達ミスが発生します。Square 飲食店POSレジ【プラス】では、最初に入力した注文情報を厨房、会計、売上管理まで引き継げます。
| 導入前の課題 | 対応する機能 | 導入後に期待できる変化 | 該当プロセス |
|---|---|---|---|
| 紙伝票の転記ミス | 注文・テーブル管理 | 注文内容をそのまま厨房・会計へ共有 | 飲食業P6 |
| 厨房への伝達漏れ | KDS連携 | 紙伝票や口頭伝達を削減 | 飲食業P6 |
| 個別会計に時間がかかる | 座席・会計管理 | 会計処理の効率化につながる | 飲食業P6・決済 |
| スタッフごとの操作範囲が曖昧 | スタッフ権限管理 | 誤操作や不正操作の防止につながる | P5 |
| 勤怠と店舗管理が分散 | スタッフ管理 | 勤怠情報を店舗運営とあわせて確認 | P5 |
| 売上集計に時間がかかる | 売上レポート | 商品別・時間帯別の状況を把握しやすい | 飲食業P6 |
Square(スクエア) 飲食店POSレジ【プラス】の主な機能

注文・メニュー・テーブル情報をまとめて管理
メニュー、注文、テーブル、座席の情報をPOSレジ上で管理できます。ホールスタッフが注文内容を入力すると、どのテーブルのどの座席から、何の商品が注文されたかを確認できます。会計時には、テーブル全体をまとめて精算するだけでなく、商品や座席ごとに会計を分ける運用にも対応できます。
モバイルPOSレジで客席から注文を入力
対応端末をハンディとして使用し、スタッフが客席で注文を入力できます。注文内容を紙へ書いた後でレジへ入力し直す必要がなくなります。ただし、モバイルPOSレジの利用には、プラスプランの月額料金とは別に追加料金や対応端末が必要になる場合があります。
KDSでホールと厨房をリアルタイム連携
KDS(キッチンディスプレイシステム)は、ホールで入力された注文を厨房の画面へ表示する仕組みです。厨房スタッフは紙伝票を受け取らなくても注文内容を確認でき、調理中・完成・提供済みなどの進行状況を管理しやすくなります。
コース料理や座席配置を店舗に合わせて設定
前菜、メイン、デザートなど提供順序が決まっている店舗では、コースの進行状況を把握することで料理を出すタイミングを調整しやすくなります。店舗のフロア配置に合わせてテーブル情報を設定すれば、空席や利用中の席、注文状況を確認しながら接客できます。
売上や商品の状況をレポートで確認
POSレジに蓄積された売上情報を、商品別、時間帯別、店舗別などで確認できます。ただし、売上レポート機能は財務会計ソフトとは異なり、仕訳や試算表の作成は行えません。
スタッフの勤怠・権限を管理
スタッフごとの出退勤記録や操作権限を管理できます。登録情報上のP5については、POSレジ機能そのものではなく、こうしたスタッフ管理、勤怠、権限管理などの機能との関係を明確にする必要があります。

導入前後の業務フロー
導入前
- 顧客から注文を受ける
- 紙伝票に記入する
- 厨房へ伝票を渡す
- 会計時に注文内容をレジへ再入力する
- 閉店後に売上を集計する
導入後
- 客席またはレジで注文を入力する
- 注文情報を厨房のKDSへ送信する
- 厨房で調理状況を管理する
- 注文データを引き継いで会計・決済する
- 売上やスタッフ情報を自動集計する
デジタル化・AI導入補助金上の対応

P5に該当する機能
P5は、総務、人事、給与、労務、教育、法務、情報システムなどの業務に関するプロセスです。Square 飲食店POSレジ【プラス】では、出退勤記録、勤怠情報の管理、スタッフごとのアクセス権限、店舗運営に関するスタッフ情報の確認といったスタッフ管理機能がP5との関係を持ちます。
飲食業P6に該当する機能
P6は特定業種の固有業務を支援するプロセスです。メニュー管理、テーブル・座席管理、コース管理、客席での注文入力、KDSによる厨房連携、注文・調理・提供状況の管理、複数店舗の統合管理が、飲食業P6との関係を持ちます。
決済機能とインボイス対応は分けて整理
Square 飲食店POSレジ【プラス】には決済機能がありますが、今回の登録プロセスはP5・飲食業P6です。そのため、通常枠の登録プロセス(P5・飲食業P6)と、インボイス対応類型における決済機能を分けて記載します。会計・受発注には該当しません。飲食店で顧客から注文を受ける機能は、取引先間の売掛・買掛・請求管理を行う補助金上の「受発注」とは異なります。
生成AI・AI技術の搭載状況
Square公式情報では、自動分析に関する説明が確認できる場合がありますが、AIモデルがどのような分類・予測・判定を行っているかは明確ではありません。生成AIは公開情報では確認できず、生成AI以外のAI技術についても要確認です。単純な自動集計や条件処理を、AI機能として断定しないことが重要です。
決済・インボイス制度への対応
Square 飲食店POSレジ【プラス】は、登録情報上、決済機能およびインボイス制度への対応があります。注文情報をPOSレジから会計へ引き継ぎ、対応するSquareの決済端末を利用することで、クレジットカード、QRコード決済、電子マネーなどのキャッシュレス決済を受け付けられます。
インボイス対応については、適格簡易請求書として必要な項目(事業者の氏名・登録番号・取引日・取引内容・税率ごとの金額・適用税率・消費税額)をレシートへ記載できる設定が必要です。なお、キャッシュレス決済を利用する際の決済手数料は、POSレジの月額料金とは別に発生します。
Square(スクエア) 飲食店POSレジ【プラス】の料金
Square公式ページでは、飲食店向けPOSレジのプラスプランは、1店舗あたり月額13,000円と案内されています。
| プラン・費用 | 料金 | 契約単位 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 飲食店POSレジ フリー | 月額無料 | 店舗 | 今回の登録対象外 |
| 飲食店POSレジ プラス | 月額13,000円 | 1店舗 | 今回の記事対象 |
| 飲食店POSレジ プレミアム | 要問い合わせ | 個別契約 | 今回の登録対象外 |
| モバイルPOSレジ | 月額2,000円 | 1店舗 | プラス料金とは別 |
| 導入支援サービス | 189,000円から | 導入単位 | 登録役務との一致を要確認 |
| 決済手数料 | 決済方法により異なる | 決済ごと | 月額利用料とは別 |
| 決済端末・iPad等 | 機種により異なる | 1台 | ソフトウェア費とは別 |
料金は、契約時点の公式情報、税区分、登録期間、登録価格を確認してください。補助金で申請する場合は、公開価格だけでなく、ITツール登録上のプラン名、利用期間、ライセンス単位、オプション費用との一致が必要です。
Square(スクエア)の飲食店における導入事例
以下は、Square公式で紹介されている飲食店関連の活用事例です。すべての事例について、飲食店POSレジ【プラス】の利用が明記されているとは限らないため、Square POSレジや決済端末の活用例として紹介します。
- ブルーボトルコーヒージャパン合同会社:カフェ運営において、店舗の混雑状況に合わせた柔軟なレジ運用にSquareを活用しています。
- とんかつ専門店 epais coup:Squareターミナルを会計・決済に活用し、会計業務の迅速化につなげています。
- CRISP SALAD WORKS:SquareのPOSやAPIを、自社の店舗システムと連携して活用しています。
- 永福食堂:Squareターミナルを使い、決済とレシート発行を一台で行っています。
※いずれもSquare公式の公開事例です。飲食店POSレジ【プラス】固有の導入事例であるかは要確認です。
Square(スクエア) 飲食店POSレジ【プラス】が向いている店舗
- テーブルサービス型のレストラン
- カフェ、居酒屋、バー
- コース料理を提供する店舗
- 座席別・商品別の個別会計が多い店舗
- 客席で注文や決済を行いたい店舗
- ホールと厨房の伝達をデジタル化したい店舗
- 複数店舗の売上やメニューをまとめて管理したい企業
- POSレジとスタッフ管理を一つにまとめたい店舗
一方、仕入先への発注、買掛金、請求書、在庫物流まで一つのシステムで管理したい場合は、別の受発注・在庫管理システムとの組み合わせも検討する必要があります。
導入前に確認したい注意点
- プラスプランの料金は1店舗単位で発生します。複数店舗で導入する場合は店舗数に応じた料金確認が必要です。
- モバイルPOSレジ、決済端末、iPad、KDS用端末、プリンターなどは、月額13,000円にすべて含まれるとは限りません。
- メニュー、税率、テーブル配置、コース、スタッフ権限、レシート記載項目などの初期設定が必要です。
- キャッシュレス決済の手数料は、POSレジの利用料金とは別の費用です。
- 登録済みITツールであっても、申請者の要件、契約時期、申請内容、登録プランとの一致などによって対象可否が判断されます。必ず最新の公募要領、ITツール登録情報、事務局の判断を確認してください。
よくある質問
Square(スクエア) 飲食店POSレジ【プラス】は補助金の対象ですか?
登録情報上は、P5・飲食業P6、決済・インボイス対応ありとして登録されています。ただし、実際に補助対象となるかは、申請年度、登録プラン、契約内容、申請者の要件によって異なります。
小売業POSレジ【プラス】との違いは何ですか?
飲食店向けプラスは、テーブル、座席、コース、厨房連携など、飲食店固有の業務を中心としています。小売業向けプラスは、商品販売や在庫など、小売店向けの業務を中心とする別のツールです。
Square(スクエア)オンラインビジネスもプラスプランに含まれますか?
Squareオンラインビジネスはオンラインストアを作成する別サービスです。連携や付随機能が提供される場合でも、今回紹介する飲食店POSレジ【プラス】とは分けて確認する必要があります。
インボイス制度に対応していますか?
登録情報上は、決済・インボイス対応ありです。実際の利用時には、登録番号、税率、消費税額などがレシートへ正しく表示されるように設定してください。
決済端末やiPadも補助対象になりますか?
ソフトウェアとハードウェアでは対象条件が異なります。申請類型、対象機器、登録内容、上限額などを確認する必要があります。購入予定の端末が自動的に補助対象になるわけではありません。
まとめ
Square 飲食店POSレジ【プラス】は、注文、テーブル・座席管理、厨房連携、会計・決済、スタッフ管理、売上分析を一つにつなぐ飲食店向けPOSレジです。紙伝票や口頭伝達を減らし、客席で入力した注文を厨房や会計へ引き継ぐことで、店舗内の情報共有を改善できます。
登録情報上はP5・飲食業P6に該当し、決済・インボイス対応があります。導入を検討する際は、月額料金だけでなく、店舗数、モバイルPOS、決済端末、KDS用端末、導入支援、決済手数料を含めた総額を確認することが重要です。
