boardは、見積書や請求書を作成するだけでなく、受注・発注、請求、入金、支払、売上見込み、案件別損益までを一元管理できるクラウド型の販売管理ツールです。
Excelや複数のシステムに分散していた案件情報をまとめることで、請求漏れや入金確認漏れを防ぎやすくなり、営業・経理・経営者が同じ情報を確認できるようになります。
デジタル化・AI導入補助金上は、請求・売掛・回収管理、発注・買掛・支払管理などがP-02、予算管理や案件別損益、売上分析などがP-04に関係します。インボイス制度に対応した請求書や支払通知書も作成できます。
ただし、受発注・入金・支払状況の管理はできますが、顧客がboard内でカード決済やオンライン決済を実行する機能は、公開情報では確認できません。「入金・支払管理」と「決済実行機能」を区別して確認することが重要です。
ツール概要サマリー
| 正式なツール名 | board |
| 提供会社 | ヴェルク株式会社 |
| 主な用途 | 見積、受注、発注、請求、入金、支払、案件別損益の一元管理 |
| 対象企業 | 在庫を持たず、案件単位で業務を管理する中小企業・小規模事業者 |
| 主な対象部門 | 営業、経理、管理部門、経営者 |
| 主な課題 | 書類の分散、二重入力、請求漏れ、未入金、支払漏れ、案件別採算の把握 |
| プロセス | P-02、P-04との関係あり。正式登録情報は要確認 |
| インボイス対応 | 受発注は対応を確認。決済実行機能は公開情報では確認できない |
| 生成AI | 確認できない |
| 生成AI以外のAI | 確認できない |
| AI以外の技術 | クラウド、API、会計連携、Peppol、電子帳簿保存、SSO、暗号化 |
| 提供形態 | クラウドサービス |
| 価格帯 | 月額1,200円~7,900円・税抜。法人は月額2,400円以上 |
| 無料トライアル | 30日間 |
| 登録状況 | 当該年度の正式なITツール検索で要確認 |
| 情報確認日 | 2026年7月29日 |

board(ボード)とは
boardは、ヴェルク株式会社が提供するクラウド請求書・販売管理システムです。
見積書、発注書、納品書、請求書などの書類を、案件単位でまとめて管理できます。案件情報をもとに複数の書類を作成できるため、見積書から請求書へ同じ内容を何度も転記する作業を減らせます。
さらに、請求・入金状況、発注・支払状況、案件ごとの原価・粗利、売上見込み、予算なども管理できます。単なる請求書作成ソフトではなく、受注から請求、回収、経営管理までをつなげる販売管理ツールとして設計されています。
boardは特定業種専用ではなく、在庫を持たないビジネスに適した汎用的なシステムです。制作会社、システム開発会社、コンサルティング会社、士業、広告会社など、案件単位で売上や原価を管理する企業に向いています。
board(ボード)で解決できる業務課題
見積書や請求書が複数のファイルに分散している
担当者ごとにExcelやWordで書類を作成していると、最新の見積書がどれか分からなくなったり、請求書への転記時に金額を間違えたりすることがあります。boardでは、見積書や請求書などを案件ごとに紐づけて管理できます。案件番号や顧客情報、明細などが一元化されるため、担当者が変わった場合でも履歴を確認しやすくなります。
請求漏れや入金確認漏れが発生する
受注情報と請求情報が別々に管理されていると、請求書の発行漏れや未入金の見落としが発生しやすくなります。boardでは、請求予定、請求済み、入金済みなどの状態を確認できます。未請求や未入金の案件を一覧で把握できるため、回収業務の抜け漏れ防止につながります。
外注費や仕入れを含めた案件別の利益が分からない
売上は把握できても、案件ごとの外注費や仕入額が別管理になっていると、実際の粗利を確認するまでに時間がかかります。boardでは、受注案件と発注情報を関連づけ、売上、原価、粗利を案件単位で確認できます。案件の進行中でも採算を把握しやすくなり、赤字案件の早期発見や価格設定の見直しに活用できます。
営業と経理の情報が分断している
営業担当者しか契約内容を把握しておらず、経理担当者が請求時期や金額を毎回確認している企業も少なくありません。boardに契約内容や請求条件を登録しておくことで、営業・経理・経営者が同じ案件情報を確認できます。請求のために担当者へ聞き回る負担を減らせます。
board(ボード)の主な機能と課題解決の仕組み
見積・受注・請求書を案件単位で管理
boardでは、1つの契約や受注を「案件」として登録し、その案件に見積書、発注書、納品書、請求書などを紐づけます。見積段階で登録した顧客情報、明細、単価、数量などを後続の書類に引き継げるため、請求書を作るたびに同じ情報を再入力する必要がありません。案件ごとに書類や進捗を確認できるため、「どの見積書が確定版なのか」「請求書は発行済みか」といった確認も容易になります。
請求・売掛・入金状況を管理
請求書の発行だけでなく、請求予定日、支払期限、入金状況などを管理できます。定期請求や分割請求にも対応しており、契約時に将来の請求予定を設定できます。毎月請求書をゼロから作成する負担を減らし、請求忘れの防止につながります。未入金案件については、請求書の送信履歴やダウンロード状況を確認できるため、取引先への確認や督促を行う際の判断材料にもなります。
発注・買掛・支払状況を管理
外注先や仕入先への発注情報も、案件と関連づけて管理できます。発注金額、支払予定、支払状況などを登録することで、売上側だけでなく、買掛・支払側の情報も一元化できます。顧客から受注した案件と、その案件を実行するために発生した外注費や仕入費を対応させられるため、案件別の採算管理にもつながります。
案件別の原価・粗利を可視化
案件の売上金額と発注金額を組み合わせ、案件ごとの原価や粗利を確認できます。請求書を発行した後に利益を集計するのではなく、受注・発注情報を登録した段階から見込み利益を把握できる点が特徴です。経営者は利益率の低い案件を早期に確認でき、営業担当者は過去案件の採算を参考にしながら見積金額を検討できます。
売上見込み・予算・キャッシュフローを確認
boardでは、受注済みの売上だけでなく、見込み案件を含む売上予測や予算との比較を確認できます。売上目標を設定し、実績や見込みとの差をグラフで確認することも可能です。また、案件情報と発注情報、主要な固定支出をもとに、簡易的なキャッシュフロー予測を作成できます。
ただし、boardは会計システムではなく、給与や諸経費を含むすべての支出を自動的に管理するものではありません。キャッシュフロー予測は、将来の資金残高を確認するための目安として利用する機能です。
会計ソフトや外部システムと連携
boardに登録された請求・支払情報は、freee会計、マネーフォワード クラウド会計、弥生会計、勘定奉行などの会計ソフトへ連携できます。販売管理側で確定した情報を会計ソフトへ連携することで、CSV出力や手入力、目視照合などの作業を減らせます。APIも公開されており、社内システムや営業管理ツールとのデータ連携も可能です。ただし、API連携には別途開発が必要になる場合があります。
board(ボード)導入前後の業務フロー
導入前
- 営業担当者がExcelで見積書を作成する
- 受注情報を別の管理表に入力する
- 外注先への発注をメールや別ファイルで管理する
- 経理担当者が見積書を見ながら請求書を作成する
- 入金後に通帳と請求書を照合する
- 売上・外注費を集計し、案件別の利益を計算する
導入後
- boardに案件と見積情報を登録する
- 同じ案件情報から受注・発注・請求書を作成する
- 請求予定、入金状況、支払状況を更新する
- 売上・原価・粗利を案件単位で確認する
- 売上見込みや予算、資金残高の見通しを確認する
- 必要なデータを会計ソフトへ連携する
書類作成、請求管理、入金確認、案件別損益を一つの流れで管理することにより、二重入力や確認作業の削減が期待できます。

デジタル化・AI導入補助金上の対応
P-02:決済・債権債務・資金回収
boardは、見積・受注管理、売上請求管理、売掛・入金管理、発注管理、買掛・支払管理、売上・原価・粗利管理を根拠としてP-02との関係を説明できます。請求書を発行するだけでなく、請求予定、入金確認、発注、支払、案件別採算まで一連の業務を管理できる点が重要です。
P-04:会計・財務・経営
boardは財務会計ソフトではありませんが、売上予測、予算管理、案件別損益、原価・粗利分析、簡易キャッシュフロー予測、会計ソフト連携は、P-04の経営管理や管理会計に関係します。仕訳入力、総勘定元帳、試算表、貸借対照表、損益計算書などをboard単体で作成するものではありません。P-04との関係は、財務会計ではなく、予算統制、経営分析、管理会計の機能を中心に説明する必要があります。
インボイス制度に対応した受発注機能
boardでは、インボイス制度に対応した適格請求書と適格返還請求書を作成できます。適格請求書発行事業者の登録番号、税率ごとに区分した金額、適用税率、消費税額などを帳票へ表示できます。売上側の請求書だけでなく、支払通知書など、買い手側の書類にも対応しています。
受発注機能として、取引先名、取引日、取引内容、税率区分、税率ごとの金額、消費税額、登録番号、請求・入金情報、発注・支払情報を管理できます。実際の帳票設定や税区分については、自社の取引形態に応じて確認が必要です。
boardの決済機能に関する注意点
boardでは、受発注、請求、入金、発注、支払状況を管理できます。
ただし、顧客がboard内でクレジットカード決済、QRコード決済、口座振替などを実行する機能は、公開情報では確認できません。公式ヘルプには、請求書に「クレジットカード」「口座振替」「現金払い」などの支払方法を表示する登録方法がありますが、実際にクレジットカード払いや口座振替を可能にする機能ではないと説明されています。
また、board利用者がboardの月額利用料をクレジットカードで支払う機能はありますが、これはboardを導入した企業が自社の顧客から代金を回収する決済機能とは異なります。したがって、記事や登録申請で「決済対応」と表現する場合は、請求・入金管理、発注・支払管理、支払方法の帳票表示、実際の決済実行を区別する必要があります。
AI機能の搭載状況
2026年7月29日時点の公式製品ページおよび公式ヘルプでは、board本体に生成AI機能が搭載されていることは確認できません。また、AIモデルによる予測、分類、判定、異常検知など、生成AI以外のAI技術についても、公開情報では確認できません。売上集計、通知、自動ロック、定期請求、キャッシュフロー予測などの機能はありますが、登録された条件や計算ルールに基づく処理です。
AI以外の主な技術
boardでは、クラウドによる案件・書類データの共有、APIによる外部システム連携、会計ソフトとのデータ連携、Peppolによる電子請求データの送信、電子帳簿保存、条件設定による自動ロック、SAMLを利用したシングルサインオン、データ暗号化やWAF等のセキュリティ技術が利用されています。
boardの料金プラン
boardには、Personal、Basic、Standard、Premiumの4つの基本プランがあります。初期費用は0円で、30日間の無料トライアルが用意されています。料金はユーザー1人あたりではなく、アカウント全体の月額料金です。法人はPersonalプランを利用できないため、Basic以上を選ぶ必要があります。
| プラン名 | 月額・税抜 | 初期費用 | 利用人数 | 契約条件 | 向いている企業 |
|---|---|---|---|---|---|
| Personal | 1,200円 | 0円 | 1名 | 法人利用不可、月払い | 個人事業主 |
| Basic | 2,400円 | 0円 | 3名まで | 月払い | 小規模法人 |
| Standard | 4,900円 | 0円 | 15名まで | 月払い | 複数部門で利用する企業 |
| Premium | 7,900円 | 0円 | 50名まで | 月払い | 利用者の多い企業 |
| 追加ユーザー | 300円/人 | ― | 51名以上 | Premiumへの追加 | 51名以上の企業 |
有料アドオンとして、書類デザインエディターPro、書類のバージョン管理、英語・外貨対応、カスタム権限、シングルサインオン、三井住友銀行API連携、メール送信ドメイン認証などがあります。補助金を利用する場合は、公開料金だけでなく、登録されている正式なプラン名、利用期間、アドオン、導入設定や研修などの役務費を確認する必要があります。
補助金を使ったboardの導入費用を確認したい方へ
自社の業務がP-02・P-04に該当するか、どの料金プランが適しているか、補助金を活用した場合の導入費用について確認したい方はお問い合わせください。
補助対象や採択を保証するものではありません。対象可否や申請条件は、最新の公募要領、ITツール登録情報および事務局の判断をご確認ください。
board(ボード)の導入事例
GVA TECH株式会社
リーガルテック企業。見積書、申込書、請求書が分散し、書類作成が属人化していました。boardで書類と案件を一元管理し、freee会計とも連携。見積作成時間を10分以上から約2分に短縮し、月40時間を超えていた担当者の残業がほぼゼロになりました。

ビューロ・ネットワーク税理士法人
税理士法人。顧問先ごとに異なる請求条件を担当者の記憶や表計算ソフトで管理していました。boardで定期・分割請求を案件単位で管理し、請求業務を月約55時間から約30時間へ短縮しました。

株式会社ディーゼロ
Web制作会社。見積書の作成方法が担当者ごとに異なり、見積から請求までが属人化していました。boardで見積・案件・請求を一元管理し、請求処理時間を従来の3分の1まで短縮しました。

株式会社JBN
Web・CRM支援会社。確定版の見積書を特定する作業や、請求書との差額確認に時間がかかっていました。boardで見積、請求、入金を案件番号で紐づけ、変更履歴を確認できるようにし、経理担当者の負担を軽減しました。

board(ボード)が向いている企業
- 見積書や請求書をExcelで作成している
- 受注から請求までの情報が分散している
- 定期請求や分割請求が多い
- 請求漏れや未入金の見落としを防ぎたい
- 外注費を含めた案件別の粗利を確認したい
- 営業と経理で案件情報を共有したい
- 売上見込みや予算をリアルタイムで把握したい
- 会計ソフトへの二重入力を減らしたい
- 在庫を持たず、案件単位で業務を行っている
board(ボード)導入前に確認したい注意点
- 在庫管理を中心とする企業には向いていない
- 財務会計や税務申告は別の会計ソフトが必要
- 社内の入力ルールを決める必要がある
- 決済実行機能と入金管理を混同しない
boardは、在庫を持たないビジネスを主な対象として設計されています。商品の入出庫、倉庫別在庫、棚卸、ロット管理、配送管理などが必要な場合は、在庫管理システムや販売・在庫統合システムとの比較が必要です。
また、案件別損益、予算、売上分析、簡易キャッシュフロー予測を確認できますが、財務会計ソフトではありません。仕訳、総勘定元帳、試算表、決算書、税務申告書などを作成する場合は、会計ソフトとの連携が必要です。
よくある質問
boardはデジタル化・AI導入補助金の対象ですか?
補助金の対象となるためには、当該年度のITツールとして登録されているプランを、登録されたIT導入支援事業者から導入する必要があります。登録年度、プラン名、販売価格、利用期間によって取り扱いが異なるため、最新のITツール検索と登録情報をご確認ください。
boardはP-02とP-04のどちらに該当しますか?
請求・売掛・入金、発注・買掛・支払、売上・原価管理はP-02との関係を説明できます。予算管理、案件別損益、売上分析、簡易キャッシュフロー予測は、P-04の経営管理・管理会計との関係を説明できます。
boardはインボイス制度に対応していますか?
適格請求書、適格返還請求書の作成に対応しています。登録番号、税率別金額、適用税率、消費税額などを帳票に表示でき、支払通知書など買い手側の帳票にも対応しています。
boardには決済機能がありますか?
受発注、請求、入金、発注、支払状況の管理は可能です。ただし、顧客がboard内でクレジットカード決済やオンライン決済を実行する機能は、公開情報では確認できません。
boardには生成AIが搭載されていますか?
2026年7月29日時点の公開情報では、生成AI機能は確認できません。生成AI以外のAI技術についても確認できないため、現時点ではAI機能を確認できないツールとして整理します。
法人はPersonalプランを利用できますか?
利用できません。Personalは個人事業主向けのプランです。法人はBasic、Standard、Premiumのいずれかを選ぶ必要があります。
まとめ
boardは、見積、受注、発注、請求、入金、支払、案件別損益を一元管理できるクラウド販売管理ツールです。
請求・売掛・回収、発注・買掛・支払、原価・粗利管理はP-02、予算管理、案件別損益、売上分析、簡易キャッシュフロー予測はP-04との関係を説明できます。
インボイス制度に対応した請求書や支払通知書も作成できるため、受発注業務のデジタル化に適しています。
一方、受発注・入金・支払管理はできますが、board内で顧客が決済を実行する機能は、公開情報では確認できません。「入金・支払管理」と「決済実行」を区別し、補助金上の登録カテゴリや正式な登録資料と整合させる必要があります。
