給与計算そのものはシステム化できていても、従業員情報の変更、勤怠データの取り込み、前月との差額確認、住民税管理、給与明細の配布などにExcelや手作業が残っている会社は少なくありません。
株式会社LayerXが提供する「バクラク給与」は、こうした給与計算前後の業務をまとめて管理するクラウド型の給与計算システムです。
2026年9月20日時点の公式サイトでは、料金は月額600円/ID〜。従業員マスタの履歴管理、前月比較、住民税管理、Web給与明細、バクラク勤怠との連携、遡及計算など幅広い機能が案内されています。
また、デジタル化・AI導入補助金2026のITツールとしても登録されています。
この記事では、中小企業の経営者や人事・労務担当者向けに、バクラク給与の機能・料金・補助金活用について分かりやすく解説します。
※料金・機能・補助金登録情報は2026年9月20日時点です。最新情報は公式サイトや補助金事務局の登録情報をご確認ください。
バクラク給与とは?給与計算前後の作業をまとめるクラウドサービス
バクラク給与は、株式会社LayerXが提供するクラウド型給与計算システムです。
特徴は、単に給与額を計算するだけではなく、「従業員情報 → 勤怠 → 給与計算 → チェック → 給与明細 → 振込・納付」という給与計算前後の業務までまとめて管理しやすい点です。
公式サイトでは、給与計算前後に残りやすい手入力や二重管理を減らし、業務を安定して運用するための機能が案内されています。従業員情報の変更履歴や前月との差分確認、住民税管理など、給与担当者の確認業務を効率化する機能が用意されています。

バクラク給与・バクラク勤怠・バクラク人事労務の違い
バクラクシリーズには、人事労務に関係する複数のサービスがあります。
| サービス | 主な役割 |
|---|---|
| バクラク給与 | 給与計算、チェック、給与明細、振込・納付データなど |
| バクラク勤怠 | 打刻、勤務時間集計、勤怠管理など |
| バクラク人事労務 | 従業員情報や人事・労務業務の管理 |
特に、勤怠管理までまとめたい場合はバクラク勤怠との組み合わせを検討するとよいでしょう。
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バクラク人事労務については、別記事で詳しく解説します。
バクラク給与の主な機能
バクラク給与には、給与計算そのものだけでなく、その前後の確認・管理を効率化する機能があります。
従業員情報・計算設定
主な機能は次のとおりです。
- 従業員マスタの履歴管理
- カスタム計算式
従業員情報は過去から未来まで管理でき、未来日を指定した変更予約にも対応しています。たとえば昇給や異動、手当変更が決まった段階で登録しておけば、反映漏れを防ぎやすくなります。
給与計算結果を確認する機能
給与計算後の確認には、
- 支給控除一覧表示
- 前月比較
- 住民税管理
- ダブルチェック
特に前月比較では、支給・控除項目を一覧表示し、前月との差分を確認できます。「なぜ今月だけ金額が変わっているのか」を確認しやすくなるため、担当者が毎月Excelを作ってチェックしている会社では業務改善につながりやすい部分です。
給与明細・社会保険関連
バクラク給与では、
- 給与明細
- Web給与明細
- 随時改訂
- 定時決定
- 遡及計算
給与明細だけでなく、賞与明細や源泉徴収票の作成・配布、PDF出力にも対応しています。
勤怠・経費・会計との連携
さらに、
- バクラク勤怠連携
- バクラク経費精算連携
- 会計連携
- 振込・納付データ出力
勤怠、経費精算、給与をバクラクシリーズでまとめることで、システム間の転記を減らせる可能性があります。ただし、会計連携については一部対応していないシステムもあるため、現在利用している会計ソフトとの連携可否は導入前に確認しましょう。
バクラク給与の料金は月額600円/ID〜
2026年9月20日時点の料金は、月額600円/ID〜(税抜)です。
ID単位の課金なので、利用人数によって月額費用が変わります。公式サイトでは、利用状況に合わせて最適なプランを提案する形式となっています。
単純に600円×ID数で計算すると、目安は次のようになります。
| ID数 | 月額目安 | 12か月の目安 |
|---|---|---|
| 10ID | 6,000円〜 | 72,000円〜 |
| 30ID | 18,000円〜 | 216,000円〜 |
| 50ID | 30,000円〜 | 360,000円〜 |
| 100ID | 60,000円〜 | 720,000円〜 |
※上表は月額600円×ID数で計算した単純な参考値です。実際の契約価格や利用条件は見積もり時に確認してください。
導入支援サービスは有償
料金を見るときに注意したいのが、月額料金以外の費用です。
バクラク給与では、導入支援サービスが有償で用意されています。月額料金だけでなく、必要な機能の範囲や導入支援の要否まで確認して料金を判断しましょう。
特にExcel管理から移行する会社では、従業員情報や給与計算ルールなどの初期設定が必要になるため、導入支援を利用するかどうかも含めて総額を確認することが重要です。
バクラク給与が向いている中小企業
バクラク給与は、次のような会社で特に検討しやすいサービスです。
- 給与計算前後にExcelや手入力が残っている
- 前月比較や変更箇所の確認に時間がかかっている
- 住民税を別のExcelで管理している
- 給与担当者の経験にチェック業務が依存している
- バクラク勤怠や経費精算と連携したい
- 今後従業員が増えても対応できる仕組みにしたい
一方、必要なのが非常にシンプルな給与計算だけで、連携機能やチェック機能をほとんど使わない場合は、他の給与ソフトも含めて料金・機能を比較したほうがよいでしょう。
導入判断のポイント
大切なのは「機能が多いか」ではなく、現在どこに手入力・転記・二重確認が残っているかで判断することです。
デジタル化・AI導入補助金2026でバクラク給与を導入できる?
バクラク給与は、デジタル化・AI導入補助金2026のITツールとして登録されています。
2026年9月20日時点の登録内容は次のとおりです。
| 項目 | 登録内容 |
|---|---|
| ITツール名 | バクラク給与 |
| ITツールNo. | DL07-0043231 |
| 登録価格 | 7,200円 |
| 価格の考え方 | 月600円/ID×12か月 |
| 登録プロセス | 共P-05 総務・人事・給与・労務 |
| 登録プロセス数 | 1プロセス |
| 活用を検討する枠 | 通常枠 |
| 補助金登録上のAI区分 | AI機能を搭載していない |

「総務・人事・給与・労務」の1プロセスで登録
デジタル化・AI導入補助金2026の通常枠では、総務・人事・給与なども対象となる業務プロセスに含まれています。バクラク給与は「共P-05 総務・人事・給与・労務」の1プロセスで登録されています。
インボイス枠ではなく通常枠が前提
インボイス枠(インボイス対応類型)は、インボイス制度に対応した会計・受発注・決済のいずれかの機能を持つソフトウェアが対象です。
バクラク給与は給与・労務のツールであり、この会計・受発注・決済ソフトには該当しません。そのため、バクラク給与単体の補助金活用を考える場合は、インボイス枠ではなく通常枠が前提となります。
「バクラクのAI」と補助金上のAI区分は分けて考える
ここは要注意
バクラクシリーズではAIを活用したサービスや機能が提供されていますが、デジタル化・AI導入補助金2026のバクラク給与の登録情報では「AI機能を搭載していない」ツールとして登録されています。
つまり、「製品サイトやバクラクシリーズで紹介されるAI機能」と「補助金制度上のITツール登録におけるAI区分」は別です。
「バクラクというサービスだから補助金上もAIツール」と判断しないようにしましょう。
また、補助金は登録されているから必ず利用できるわけではありません。対象者、申請内容、契約時期などの条件があります。最新の公募要領とITツール登録情報を確認したうえで申請してください。
バクラク給与を導入する前に確認したいポイント
導入前には、少なくとも次の4点を整理しておきましょう。
1.必要なID数
ID単位課金のため、実際に何ID必要になるのかを確認します。
2.現在利用している勤怠・会計システム
連携できるか、CSVによる受け渡しが必要かを確認します。
3.初期設定を誰が行うか
自社で設定するのか、有償の導入支援を利用するのかを決めます。
4.補助金を利用するか
補助金を利用する場合は、一般販売されている料金だけでなく、補助金に登録されているITツール、対象経費、契約期間を確認する必要があります。
「まず契約して、あとから補助金を使う」という考え方ではなく、補助金を利用する場合は申請前にIT導入支援事業者へ確認しておくことが重要です。
バクラク給与についてよくある質問
バクラク給与の料金はいくらですか?
2026年9月20日時点では、月額600円/ID〜です。ID単位の課金となるため、従業員数や利用人数によって料金が変わります。有償の導入支援サービスもあるため、実際の導入費用は見積もりで確認してください。
バクラク給与だけで勤怠管理もできますか?
給与計算と勤怠管理は役割が異なります。勤怠管理には「バクラク勤怠」があり、バクラク給与と連携できます。勤怠から給与までまとめて効率化したい場合は、両サービスを組み合わせて検討するとよいでしょう。
バクラク給与はデジタル化・AI導入補助金2026の対象ですか?
ITツールNo.「DL07-0043231」として登録されています。ただし、登録されていることが補助金の交付を保証するものではありません。申請要件や対象経費などを事前に確認してください。
バクラク給与はインボイス枠で申請できますか?
バクラク給与は会計・受発注・決済ソフトではないため、単体ではインボイス枠ではなく通常枠での活用を前提に検討します。
バクラク給与は補助金上もAIツールですか?
2026年9月20日時点の登録情報では「AI機能を搭載していない」ITツールとして登録されています。バクラクシリーズ全体のAI活用と、補助金制度上のAI区分は分けて考える必要があります。
まとめ|機能・料金・補助金の3点から導入を判断しよう
バクラク給与は、給与計算だけでなく、従業員情報の変更管理、前月比較、住民税管理、給与明細、勤怠連携、振込・納付データ出力など、給与計算前後の業務をまとめて効率化できるクラウドサービスです。
料金は2026年9月20日時点で月額600円/ID〜です。
また、デジタル化・AI導入補助金2026にも登録されていますが、バクラク給与は「共P-05 総務・人事・給与・労務」の1プロセスで、通常枠での活用が前提です。
補助金登録上は「AI機能を搭載していない」ツールとして扱われている点にも注意しましょう。
自社に合うか判断するときは、料金だけでなく、現在の給与業務に残っているExcel・転記・確認作業をどこまで減らせるかを見ることが重要です。
バクラク給与の補助金活用を検討している方へ
バクラク給与をデジタル化・AI導入補助金2026で導入したい場合は、一般の料金だけでなく、補助金に登録されているITツール・対象プロセス・契約期間などを確認する必要があります。
「自社の場合は補助金を使えるのか」「バクラク給与と勤怠をどのように組み合わせればよいのか」「どこまでが補助対象になるのか」を確認したい方は、導入前にご相談ください。
※補助金の採択・交付を保証するものではありません。制度内容、公募要領、ITツール登録情報および事務局の判断が優先されます。
