Adobe Creative Cloudは、画像編集、グラフィックデザイン、動画制作、印刷物制作、PDF編集などに必要な20以上のアプリをまとめて利用できるクリエイティブ制作環境です。
Photoshop、Illustrator、Premiere、After Effects、InDesign、Acrobat Proなどに加え、Adobe Fireflyによる画像・動画・音声の生成AI機能も利用できます。個人事業主や1人の担当者が利用する場合は個人版、複数社員のライセンスや制作データを会社側で管理したい場合はグループ版が選択肢になります。
デジタル化・AI導入補助金2026のITツール検索では、「Adobe Creative Cloud PRO」が業種固有プロセス、インボイス非対応、クラウド対応のソフトウェアとして登録されています。ただし、補助金を利用できるプラン、契約期間、販売価格は登録されたITツールごとに異なるため、導入前に最新の登録情報を確認する必要があります。
Adobe Creative Cloudの概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式製品名 | Adobe Creative Cloud Pro |
| 開発メーカー | Adobe Inc. |
| 国内公式案内 | アドビ株式会社 |
| 主な用途 | 画像編集、グラフィック制作、動画・音声編集、DTP、PDF編集、生成AIによる素材制作 |
| 主なアプリ | Photoshop、Illustrator、Premiere、After Effects、InDesign、Acrobat Pro、Adobe Express、Adobe Fireflyなど |
| 対象企業・部門 | デザイン、広報、広告、マーケティング、動画制作、商品企画、出版、教育、Web制作部門など |
| 該当プロセス | 各業種P-06として登録される構成 |
| インボイス対応 | 非対応 |
| 生成AI | 搭載 |
| 生成AI以外のAI技術 | 登録申請内容により要確認 |
| AI以外の主な技術 | レイヤー編集、ベクター編集、動画タイムライン編集、DTP、クラウド共有、ライセンス管理 |
| 提供形態 | デスクトップ、Web、モバイル、クラウドサービス |
| 個人版通常価格 | 月額9,080円(税込・年間プラン月々払い) |
| グループ版通常価格 | 月額11,990円(税込)/ライセンス |
| 登録状況 | 12か月版の登録情報を確認。個別の登録プランは要確認 |
| 情報確認日 | 2026年7月22日 |
Adobe公式では、Creative Cloudの個人版通常価格を月額9,080円、グループ版を月額11,990円/ライセンスとして案内しています。いずれも年間プランの月々払いで、キャンペーン価格や契約条件は変更される場合があります。

Adobe Creative Cloudで解決できる課題
企業が広告、Webサイト、商品画像、営業資料、SNS投稿、動画、印刷物などを継続的に制作する場合、複数の制作ツールや外注先を使い分けることがあります。
しかし、使用するソフトやファイル形式が分かれていると、素材の受け渡し、修正指示、バージョン管理に時間がかかります。外注中心の場合は、文字修正や画像差し替えなどの小さな変更でも、依頼、確認、再納品の工程が必要です。
Creative Cloud Proを導入すると、画像、ベクターデザイン、動画、音声、冊子、PDFなどを共通の制作環境で扱えます。Photoshopで編集した画像をIllustratorやInDesignで使用し、PremiereやAfter Effectsで動画へ展開するといった制作フローを構築できます。
また、Adobe Fireflyを利用すれば、テキスト指示から画像や動画を生成したり、既存画像の背景や一部を生成したりできます。ゼロからすべてを手作業で制作するのではなく、AIが生成した案を担当者が確認・修正する工程へ変えられる点も特徴です。
グループ版では、会社がライセンスを所有し、管理者がAdmin Consoleから利用者への割り当てや再割り当てを行えます。社員の異動や退職があった場合も、個人に紐づいたライセンスをそのまま放置するリスクを抑えやすくなります。
Adobe Creative Cloudの主な機能
Photoshopによる画像編集と生成AI
Photoshopは、写真補正、画像合成、切り抜き、背景処理、Web画像制作などに対応する画像編集アプリです。商品写真の明るさや色を調整する、不要なものを削除する、人物や商品の背景を変更する、複数の画像を合成するといった作業に利用できます。
生成塗りつぶしや生成拡張を利用すると、選択範囲とテキスト指示をもとに、画像の追加、置換、拡張案をAIが生成します。生成結果は必ず担当者が確認し、実際の商品、人物、ブランド表現と一致しているかを判断する必要があります。
Illustratorによるグラフィック・ベクター制作
Illustratorは、ロゴ、イラスト、広告、チラシ、看板、商品パッケージなどの制作に利用されるベクター編集アプリです。ベクターデータは、点や線の情報で形状を管理するため、拡大や縮小をしても画質が劣化しにくい特徴があります。
名刺から大型看板まで同じデザインデータを異なるサイズへ展開しやすく、軽微な修正のたびに外部の制作会社へ依頼する負担を減らせます。
Premiere・After Effectsによる動画制作
Premiereは、動画、音声、字幕、画像をタイムライン上で編集する動画制作アプリです。After Effectsは、映像へのアニメーション、視覚効果、モーショングラフィックスの追加に適しています。
商品紹介、採用動画、マニュアル動画、SNS動画、研修動画などを社内で編集できます。動画制作を複数人で行う場合は、素材、編集ファイル、確認状況の管理方法を事前に決めることが重要です。
InDesignによる冊子・印刷物制作
InDesignは、会社案内、カタログ、パンフレット、書籍、広報誌など、複数ページにわたる印刷物のレイアウト制作に適したアプリです。段組み、ページ番号、共通レイアウト、文字スタイルを設定でき、定期的に発行する冊子やカタログの制作ルールを統一しやすくなります。
Adobe ExpressによるSNS・簡易コンテンツ制作
Adobe Expressは、テンプレートを利用してSNS画像、短い動画、チラシ、プレゼンテーションなどを制作できるアプリです。専門のデザイナーだけでなく、営業、広報、店舗担当者などが日常的なコンテンツを制作する用途に適しています。
デザイナーがブランドカラー、ロゴ、フォント、テンプレートを準備し、各部門がそのルールに沿って編集する運用にすると、デザイン品質を維持しながら制作を分担しやすくなります。
Acrobat ProによるPDF作成・編集
Acrobat Proでは、PDFの作成、編集、注釈、署名などを行えます。ただし、PDF形式の請求書や申込書を作成できることと、インボイス対応の会計・受発注・決済ソフトに該当することは別です。
Creative Cloud Proには、仕訳、総勘定元帳、売掛・買掛管理、入金消込、決済処理などの機能が確認できないため、インボイス対応ツールとしては扱いません。
Adobe Fireflyによる生成AI制作
Creative Cloud Proには、画像、動画、オーディオ向けのAdobe FireflyクリエイティブAIが含まれます。利用者は、テキスト指示や参考画像を入力し、画像、動画、音声、背景、ベクター素材などを生成できます。
Creative Cloud Proでは、標準的な生成AI機能を無制限で利用でき、プレミアム機能には毎月の生成クレジットが設定されています。Adobe公式では毎月4,000生成クレジットが含まれると案内されています。生成クレジットの消費量は、使用するモデル、動画の長さ、解像度、機能によって異なるため、動画生成を多く行う企業は導入前に利用量を試算する必要があります。
課題・機能・効果の整理
| 導入前の課題 | 対応する機能 | 利用方法 | 導入後に期待できる変化 | 該当プロセス |
|---|---|---|---|---|
| 商品画像の補正や切り抜きに時間がかかる | Photoshop、生成塗りつぶし | 画像を読み込み、対象範囲を指定して編集 | 画像加工や修正時間の削減が期待できる | 各業種P-06 |
| 広告、チラシ、看板のサイズ展開が煩雑 | Illustrator | ベクターデータを利用して各サイズへ展開 | 同一デザインの再利用と修正がしやすくなる | 各業種P-06 |
| 動画編集を外部へ依頼している | Premiere、After Effects | 動画、字幕、音声、画像をタイムラインで編集 | 短い動画や修正作業の内製化につながる | 各業種P-06 |
| 冊子やカタログのレイアウトが統一できない | InDesign | 共通テンプレートと文字スタイルを設定 | 複数ページの制作ルールを統一しやすくなる | 各業種P-06 |
| SNS投稿を継続的に作れない | Adobe Express | テンプレートから画像や動画を編集 | 非デザイナーもルールに沿って制作しやすくなる | 各業種P-06 |
| 素材案の作成に時間がかかる | Adobe Firefly | テキストや参考画像から素材を生成 | 初期案や複数案の作成を効率化できる | 各業種P-06 |
| ライセンスが社員個人に分散する | Admin Console | 管理者がライセンスを割り当て・再割り当て | ライセンス管理と退職時の引き継ぎを行いやすくなる | P-06登録の付随機能 |
導入前後の業務フロー
導入前
- 担当者が制作内容を企画する
- 画像、動画、チラシなどを外注先へ依頼する
- メールやファイル転送サービスで素材を送る
- 制作会社から初稿を受け取る
- 社内で確認して修正内容をまとめる
- 再修正と確認を繰り返す
- 納品されたデータを各担当者が保存する
導入後
- 社内で制作目的とブランドルールを確認する
- Creative Cloudの共通ライブラリから素材を取得する
- Photoshop、Illustrator、Premiereなどで制作する
- Fireflyで背景、素材案、動画案などを生成する
- 担当者が生成結果と制作物を確認・修正する
- チーム内でレビューし、用途別に書き出す
- 制作データと再利用素材を会社の管理環境へ保存する
すべての制作業務を必ず内製化する必要はありません。重要な制作物は専門会社へ依頼し、日常的なSNS投稿、画像差し替え、短い動画、社内資料などを内製化する使い分けも考えられます。
個人版とグループ版の違い
Adobe Creative Cloud Proには、個人版とグループ版があります。利用できる主な制作アプリは共通していますが、ライセンスの所有者、管理方法、共有機能、サポートなどが異なります。
| 比較項目 | 個人版 | グループ版 |
|---|---|---|
| 主な利用者 | 個人事業主、1人の制作担当者 | 複数社員で利用する企業 |
| ライセンス所有者 | 個人 | 企業・組織 |
| 管理者 | 原則として利用者本人 | 組織の管理者 |
| Admin Console | なし | あり |
| ライセンス再割り当て | 個人契約のため不向き | 管理者が変更可能 |
| 退職・異動時の管理 | 個人アカウントに依存しやすい | 会社側で管理しやすい |
| 企業所有ライブラリ | なし | 利用可能 |
| 共同作業 | 個人向け共有機能 | チーム向け管理・共有機能 |
| 通常価格 | 月額9,080円(税込) | 月額11,990円(税込)/ライセンス |
| 適した導入形態 | 1人で継続利用 | 複数人・人員変更がある組織 |
グループ版では、会社がライセンスを保有し、管理者が利用者への割り当てを管理できます。社員の異動や退職時には、別の社員へライセンスを再割り当てできます。
利用者が1人であり、会社側で複数ライセンスや制作資産を管理する必要がない場合は、個人版のほうが費用を抑えられます。補助金申請では、申請者の従業員数、利用人数、管理体制、登録済みプランをもとに選択することが重要です。
デジタル化・AI導入補助金上の対応
Adobe Creative CloudはP-06として登録
デジタル化・AI導入補助金2026のITツール検索では、「Adobe Creative Cloud」が、業種固有プロセスのソフトウェアとして登録されています。標準価格は93,600円、ライセンス1価格として掲載され、インボイス非対応、クラウド対応と表示されています。
記事内では、料金プランを「P-06」と表現するのではなく、正確には「各業種P-06に対応するITツールとして登録されるプラン」と説明します。P-06は料金プランの名称ではなく、特定業種の業務工程を処理する「業種固有プロセス」の区分です。

各業種P-06との関係
| 業種 | 想定される制作業務 | P-06との関係 |
|---|---|---|
| 情報サービス業 | Webデザイン、UI素材、動画・デジタルコンテンツ制作 | 情P-06候補 |
| 専門・技術サービス業 | 顧客向けデザイン、映像、提案資料制作 | 専P-06候補 |
| 製造業 | 商品デザイン、パッケージ、説明動画、製品画像 | 製P-06候補 |
| 小売・卸売業 | 商品画像、販促物、店舗掲示物、広告制作 | 小P-06・卸P-06候補 |
| 教育業 | 教材、図解、講義動画、オンラインコンテンツ制作 | 教P-06候補 |
| その他サービス業 | SNS、Web広告、案内動画、サービス紹介資料 | そP-06候補 |
単に画像や動画を作れるだけで、すべての業種コードへ自動的に該当するわけではありません。実際に登録されている業種、申請者の業種、利用する業務工程の一致を確認する必要があります。
P-01からP-07までの分類
| プロセス | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 共P-01 顧客対応・販売支援 | 非該当 | CRM、SFA、予約管理、顧客管理機能を中心としない |
| 共P-02 決済・債権債務・資金回収 | 非該当 | 決済、売掛・買掛、入金管理機能がない |
| 共P-03 供給・在庫・物流 | 非該当 | 在庫、出荷、棚卸、配送管理機能がない |
| 共P-04 会計・財務・経営 | 非該当 | 仕訳、総勘定元帳、財務諸表、経費精算機能がない |
| 共P-05 総務・人事・給与等 | 非該当 | Admin Consoleはあるが、人事・給与・ワークフローソフトではない |
| 各業種P-06 | 該当 | 業種ごとの専門的な画像・動画・デザイン制作工程を処理する |
| 汎P-07 | 非該当として整理 | 汎用的な機能も含むが、登録情報は業種固有プロセス |
インボイス対応は「なし」
| インボイス対応機能 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 会計 | 非該当 | 仕訳、元帳、試算表、財務諸表を作成・管理しない |
| 受発注 | 非該当 | 注文、売上請求、売掛・買掛、入金管理を行わない |
| 決済 | 非該当 | POS、オンライン決済、インボイスレシート発行を行わない |
Acrobat Proで請求書形式のPDFを作成できても、取引先別の請求、売掛金、入金、仕入、買掛金を管理する機能は確認できません。
生成AIを搭載
| AI機能名 | AI分類 | 入力する情報 | AIが行う処理 | 出力内容 | 人による確認 |
|---|---|---|---|---|---|
| 生成塗りつぶし | 生成AI | 画像、選択範囲、指示文 | 選択範囲へ画像要素を生成 | 編集された画像 | 必要 |
| 生成拡張 | 生成AI | 元画像、拡張範囲 | 周囲に合わせて画像を生成 | 拡張された画像 | 必要 |
| テキストから画像生成 | 生成AI | テキスト指示 | 指示に基づく画像を生成 | 新規画像 | 必要 |
| ベクター生成 | 生成AI | テキスト指示 | 編集可能なベクター素材を生成 | ベクターデータ | 必要 |
| 動画生成 | 生成AI | テキスト、参考画像 | 動画フレームを生成 | 動画 | 必要 |
| 音声・効果音生成 | 生成AI | テキスト等 | 音声や効果音を生成 | 音声データ | 必要 |
AI出力には、意図しない形状、文字、人物、商品表現が含まれる可能性があります。完成物として公開する前に、内容、著作権、商標、肖像、商品情報、ブランドルールを人が確認してください。
生成AI以外のAI技術
Creative Cloudには、被写体認識、音声解析、文字起こし、ノイズ処理など、生成以外のAI処理に該当する可能性がある機能も含まれます。ただし、本記事では登録条件に合わせ、「生成AIあり」を明記し、「生成AI以外のAI技術あり」とは断定しません。登録時に申告する場合は、対象機能、入力情報、分類・認識・抽出処理、出力内容、実際の機能画面を別途整理する必要があります。
AI以外の技術
| 技術名 | 搭載状況 | 使用機能 | 解決する課題 | AIとの違い |
|---|---|---|---|---|
| レイヤー編集 | あり | Photoshop等 | 要素ごとの修正や差し替え | 利用者が手動で構成を編集 |
| ベクター編集 | あり | Illustrator | サイズ変更による画質劣化 | パス情報を利用した描画 |
| タイムライン編集 | あり | Premiere、After Effects | 動画・音声・字幕の編集 | 時系列上で素材を配置 |
| DTP・組版 | あり | InDesign | 複数ページの統一 | レイアウトと文字スタイルの管理 |
| PDF技術 | あり | Acrobat Pro | 文書の閲覧・編集・共有 | 文書形式と編集技術 |
| クラウド共有 | あり | Creative Cloudライブラリ | 素材の分散や重複 | インターネット経由の保存・同期 |
| ライセンス管理 | グループ版にあり | Admin Console | 利用者や契約の属人化 | 管理者による権限・割り当て管理 |
Adobe Creative Cloudの料金プラン
| プラン名 | 料金 | 初期費用 | 利用単位 | 主な内容 | 契約条件 | 向いている事業者 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Creative Cloud Pro 個人版 | 月額9,080円(税込) | 公式直販では要確認 | 1ユーザー | 20以上のアプリ、Firefly、100GBストレージ | 年間プラン・月々払い | 個人事業主、1人の制作担当者 |
| Creative Cloud Pro 個人版・年間一括払い | 年額102,960円(税込) | 公式直販では要確認 | 1ユーザー | 個人版と同等 | 年間一括払い | 年間費用をまとめて支払いたい事業者 |
| Creative Cloud Pro グループ版 | 月額11,990円(税込)/ライセンス | 要確認 | 1ライセンス1ユーザー | 20以上のアプリ、Firefly、Admin Console、企業向け管理 | 年間プラン・月々払い | 複数社員で利用する企業 |
| エンタープライズ版 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 個別契約 | 高度な管理、認証、セキュリティ、サポート | 個別契約 | 中規模・大規模組織 |
料金は2026年7月22日時点のAdobe公式通常価格です。期間限定キャンペーン、販売店価格、登録済みITツール価格とは異なる場合があります。
デジタル化・AI導入補助金のITツール検索で確認できる「Adobe Creative Cloud PRO12ヶ月版」は、標準価格93,600円で登録されています。Adobe公式の直販価格とは異なるため、補助金申請時には登録された販売価格、プラン名、契約期間を基準に見積書を作成する必要があります。
補助金を使った導入費用を確認したい方へ
個人版とグループ版のどちらが適しているか、利用人数、契約期間、補助金登録プランを確認したうえで見積もりを作成します。
※補助対象や採択を保証するものではありません。対象可否や申請条件は、最新の公募要領、ITツール登録情報および事務局の判断をご確認ください。
Adobe Creative Cloudの導入事例
以下はAdobeが公開しているCreative Cloudの導入事例です。現在のCreative Cloud Proと名称や機能構成が異なる時期の事例も含まれるため、現在利用できる機能やプランは最新情報と照合してください。
株式会社アルペン|商品デザインとライセンス管理
スポーツ用品の製造・小売を行う株式会社アルペンでは、部署ごとにソフトウェアを購入していたため、バージョンやライセンスの管理が煩雑になっていました。
Creative Cloudグループ版への移行後は、管理画面で部署別のライセンスを一元管理できるようになりました。また、PhotoshopやIllustratorの機能とCreative Cloudライブラリを商品デザインへ活用しています。公開事例では、ライブラリへ登録したアートワークを展開先へ反映することで、修正作業時間が5分の1以下に短縮されたと紹介されています。

グリー株式会社|映像制作とライセンス管理
グリー株式会社では、社員数や使用ソフトの増加に伴い、ライセンスとバージョンの管理が難しくなっていました。Creative Cloudエンタープライズ版の導入により、一つの管理コンソールからライセンスを付与・変更できる環境を構築しています。
映像制作では、複数のアプリやメンバーをまたいでプロジェクトを共有するチームプロジェクトを利用し、遠隔での共同作業を進めています。

株式会社エイチ・アイ・エス|Web制作の内製化
株式会社エイチ・アイ・エスでは、旅行サイトを含むオンライン媒体の制作を社内で行っていました。競争環境の変化に対応するため、制作効率、品質、セキュリティの向上を目的としてCreative Cloudエンタープライズ版を導入しています。
この事例は、Web制作を社内で継続的に行う企業にとって、制作アプリを統一し、担当者が共通環境で作業する重要性を示しています。

北本市・内子町・むつ市|広報制作の内製化
Adobeは、埼玉県北本市、愛媛県内子町、青森県むつ市がCreative Cloudグループ版を導入し、自治体広報の内製化に取り組んだ事例を公開しています。
広報紙、写真、動画、Web、SNSなどの制作を内部で行うことで、地域の情報を担当者自身の言葉と表現で発信する体制を構築しています。中小企業でも、日常的なSNS投稿、採用情報、商品紹介、営業資料を社内制作へ切り替える際の参考になります。

Adobe Creative Cloud Proが向いている企業
- 商品画像、広告、SNS投稿を継続的に制作する企業
- Webサイトやオンライン広告の素材を社内で修正したい企業
- 採用、研修、商品紹介などの動画を内製したい企業
- カタログ、パンフレット、会社案内を定期的に更新する企業
- 画像、動画、印刷物を一つの制作環境へまとめたい企業
- 生成AIを素材制作や初期案の作成へ利用したい企業
- 複数社員のライセンスと制作資産を会社側で管理したい企業
- デザイン会社、広告会社、映像制作会社、出版会社
- 商品企画やブランド開発を行う製造・小売企業
一方、画像のサイズ変更や簡単なSNS投稿を月に数回作るだけであれば、20以上のアプリを含むCreative Cloud Proは機能過多になる可能性があります。必要なアプリがPhotoshopだけ、Illustratorだけなど明確な場合は、単体プランとの費用比較も必要です。
導入前に確認したい注意点
使用するパソコンの性能
PhotoshopやIllustratorと比較して、Premiere、After Effects、動画生成AIは、メモリ、CPU、GPU、ストレージを多く使用します。扱う動画の解像度、ファイル容量、同時に起動するアプリを踏まえてパソコンの性能を確認してください。
個人版とグループ版の管理範囲
会社業務で個人版を使用すると、契約、制作履歴、クラウドデータが利用者個人のAdobeアカウントへ残る可能性があります。社員の異動や退職が想定される場合は、グループ版を利用し、会社がライセンスと制作資産を管理する方法が適しています。
生成クレジット
Creative Cloud Proには毎月の生成クレジットが含まれますが、プレミアム生成AI機能の消費量は一律ではありません。特に動画生成や高解像度出力を多く利用する場合は、月間の制作本数と必要クレジットを確認してください。
AI出力の確認
生成AIが作成した画像や動画には、実在商品と異なる形状、読めない文字、意図しない人物表現などが含まれる場合があります。生成結果をそのまま広告、商品画像、説明資料へ使用せず、担当者が確認・修正する運用を設けてください。
補助金登録プランとの一致
Adobe公式で販売されている個人版・グループ版と、補助金のITツール検索に掲載されているプランは、名称、価格、契約期間、販売者が異なる場合があります。補助金を利用する場合は、交付決定前にAdobe公式サイトから直接購入せず、登録されたIT導入支援事業者から正式な見積もりと案内を受けてください。
既存契約との関係
すでに利用している契約の単なる更新や、既存ソフトへのライセンス追加は、補助対象として扱えない場合があります。新規導入、契約切り替え、追加アカウントの扱いは、申請前にIT導入支援事業者へ確認してください。
よくある質問
Adobe Creative Cloudはデジタル化・AI導入補助金の対象ですか?
デジタル化・AI導入補助金2026のITツール検索では、「Adobe Creative Cloud」の登録を確認できます。ただし、Adobe公式から購入するすべてのCreative Cloud Proが自動的に補助対象になるわけではありません。登録されたプラン、販売者、価格、契約期間を利用する必要があります。
Adobe Creative Cloud Proはどのプロセスに該当しますか?
確認できた登録情報では、業種固有プロセスに登録されています。記事上では各業種P-06として整理しますが、実際の業種コードは登録されたITツールと申請者の業種によって異なります。
Adobe Creative Cloud Proには生成AIが搭載されていますか?
はい。Adobe Fireflyによる画像、動画、音声などの生成AI機能が含まれています。Photoshopの生成塗りつぶし、画像生成、動画生成など、入力内容をもとに新たなコンテンツを生成するため、「生成AIあり」に該当します。
インボイス制度に対応していますか?
補助金上のインボイス対応ツールには該当しません。Acrobat ProでPDFを作成・編集できますが、会計、受発注、決済に必要な仕訳、売掛・買掛、入金管理、決済処理などを行うソフトではありません。
個人版とグループ版のどちらを選べばよいですか?
1人で継続的に利用し、会社側でライセンスを管理する必要がなければ個人版が候補です。複数社員で利用する場合、担当者の異動や退職がある場合、会社が制作データやライセンスを管理したい場合は、グループ版が適しています。
まとめ
Adobe Creative Cloud Proは、画像、グラフィック、動画、音声、印刷物、PDFなどの制作業務を一つの環境へまとめられるクリエイティブツールです。Adobe Fireflyによる生成AIを利用すれば、画像の背景生成、素材案の作成、動画や音声の生成など、制作工程の一部を効率化できます。
個人版は1人で制作する事業者、グループ版は複数社員のライセンスと制作資産を管理したい企業に適しています。
デジタル化・AI導入補助金では、業種固有プロセスである各業種P-06として登録される構成です。インボイス対応の会計、受発注、決済には該当しません。
補助金助金を活用する場合は、Adobe公式のプラン名や価格だけで判断せず、登録済みITツールの名称、契約期間、価格、販売者、対象業種を確認してから申請を進める必要があります。
