エルグラムは、Instagramに届くコメントやDMへの対応、顧客情報の管理、予約受付、商品販売、決済などを一元化できるクラウド型ツールです。
コメントへの返信や案内を自動化するだけでなく、ユーザーの属性や反応に応じてメッセージを送り分け、予約や購入までの導線を整えられます。
本記事では、ユーザーから提示された登録情報に基づき、エルグラムをデジタル化・AI導入補助金の共P-01「顧客対応・販売支援」と共P-02「決済・債権債務・資金回収」に関係するツールとして紹介します。
インボイス対応については、会計や受発注ではなく、商品販売に伴う「決済」の機能を中心に整理します。ただし、補助対象や採択を保証するものではありません。実際の申請では、最新のITツール登録情報、公募要領、登録要領および事務局の判断をご確認ください。

エルグラムとは
エルグラムは、Instagram運用における顧客対応や販売業務を効率化するツールです。Instagramアカウントと接続し、投稿へのコメントやDMなど、ユーザーの反応をきっかけにメッセージを自動送信できます。
主な機能には、1対1のチャット管理、コメント・DMへの自動応答、一斉配信、タグ管理、フォーム作成、予約管理、商品販売、決済サービスとの連携などがあります。
ユーザー情報を一覧化し、タグや個別情報を紐づけられるため、単なる自動返信にとどまらず、顧客の状況に応じた継続的なフォローや販売促進にも活用できます。
公式料金案内では、無料のフリープランと月額11,000円(税込)のスタンダードプランが公開されています。スタンダードプランでは、月間配信数が無制限となり、複数商品の販売やクレジットカード・銀行振込による決済、スタッフ管理などを利用できます。
エルグラムで解決できる業務課題
Instagramを事業に活用している企業では、フォロワーやコメントが増えるほど、担当者の手作業も増えていきます。
たとえば、投稿に寄せられたコメントを確認し、一人ずつDMを送り、申込フォームや予約ページを案内する運用では、返信の遅れや対応漏れが起こりやすくなります。
また、Instagram上のユーザー名だけでは、誰がどの商品に関心を持ち、どの案内を受け取ったのかを把握しにくいという課題もあります。
エルグラムでは、コメントやDMを起点として、次の処理をつなげられます。
- 指定されたコメントへの自動返信
- DMによる資料や申込ページの案内
- フォームを使った氏名や希望内容の取得
- タグや個別情報による顧客の分類
- 属性や行動に応じたメッセージ配信
- サロン、面談、レッスンなどの予約受付
- 単品商品や継続商品の販売
- 外部決済サービスと連携した支払い処理
これにより、Instagram上の反応を、見込み客への対応、予約受付、販売、決済へつなげる業務フローを構築できます。

エルグラムの主な機能と課題解決の仕組み
コメント・DMへの自動応答
投稿へのコメントやDMを担当者が毎回確認して返信する方法では、対応件数が増えたときに返信が遅れたり、対応が漏れたりすることがあります。
エルグラムでは、特定のコメントやユーザーのアクションをきっかけに、設定したメッセージを自動で送信できます。
たとえば、「詳細」とコメントしたユーザーに商品案内をDMで送る、「予約」と送信したユーザーに予約フォームを案内する、といった設定が可能です。
顧客対応の初動を自動化できるため、担当者は個別相談や成約に近い問い合わせへ集中しやすくなります。
この機能は、顧客とのコミュニケーションや販売促進を支援するため、共P-01「顧客対応・販売支援」と関係します。
顧客情報・タグ・属性別配信
InstagramのコメントやDMだけで顧客を管理すると、過去にどのようなやり取りをしたのか、何に関心があるのかを把握しにくくなります。
エルグラムでは、ユーザーリスト、タグ、パーソナル情報などを利用して、ユーザーごとの情報を整理できます。公式マニュアルでも、ユーザーリスト、パーソナル情報、タグ管理、配信数の確認といった情報管理機能が案内されています。
たとえば、「商品Aに関心がある」「説明会参加済み」「予約済み」といった情報を分類し、その条件に当てはまるユーザーへ案内を配信できます。
顧客情報を単に保存するのではなく、その後の販促やフォローに活用できる点が、CRMに近い役割となります。
フォーム作成と申込情報の取得
Instagramのユーザー名だけでは、氏名、連絡先、希望サービスなど、申込に必要な情報が不足する場合があります。
エルグラムのフォーム機能を使うと、アンケートや申込フォームを作成し、ユーザーから必要な情報を取得できます。
取得した情報をタグやパーソナル情報に紐づければ、申込内容に応じて案内を変更したり、対応する担当者を決めたりできます。
Instagram、外部フォーム、顧客台帳を別々に管理する場合と比べ、情報の転記や確認作業を減らしやすくなります。
サロン・面談・レッスンの予約管理
美容サロン、相談業務、スクールなどでは、DMで希望日時を聞き、空き状況を確認して返信する作業が発生します。
エルグラムには、個別予約に向くサロン・面談予約と、複数人を受け付けるレッスン予約があります。公式マニュアルでは、サロン予約とレッスン予約が予約管理機能として案内されています。
ユーザーが予約枠を選択できるようにすることで、担当者と利用者がDMで日時を何度も調整する負担を軽減できます。
事業者側で予約枠や受付状況を管理する機能であるため、共P-01の予約受付・顧客対応に関連します。
商品販売と決済連携
エルグラムでは、単品商品とサブスクリプション商品の販売機能を利用できます。
スタンダードプランでは、単品商品とサブスクリプション商品をそれぞれ10個まで登録でき、クレジットカードや銀行振込による決済機能を利用できます。
クレジットカード決済を利用する場合は、StripeやUnivaPayなどの決済代行サービスとの接続設定が必要です。エルグラムの管理画面から決済サービスを連携し、Webhookなどを設定して決済結果を受け取る仕組みが公式マニュアルで案内されています。
単に外部の決済ページへのリンクを掲載するだけではなく、商品販売機能と決済サービスを接続して運用する点が重要です。
商品申込から支払いまでを業務の流れとして管理できるため、共P-02「決済・債権債務・資金回収」と関係します。
なお、StripeやUnivaPayなどの利用契約、審査、決済手数料は、エルグラムの利用料金とは別に発生する可能性があります。
AIコメント返信
エルグラムには、投稿に寄せられたコメントの内容に応じて、AIが返信文を生成して自動送信する「AIコメント返信」機能があります。
商品情報、営業時間、予約方法、返信時の口調、絵文字の量、返信例、使用したくない言葉などを設定し、その内容を参照して返信文を生成します。
また、実際に送信する前にプレビューで生成結果を確認できます。スタンダードプランでは、AIコメント返信を月1,000件まで利用できると案内されています。
登録済みの定型文をそのまま表示するのではなく、コメント内容や登録情報をもとに新しい返信文を作成するため、生成AIに該当する機能と考えられます。
ただし、AIが作成する返信には、誤りや意図しない表現が含まれる可能性があります。プレビューやテストを行い、商品価格、予約条件、キャンセル規定などの重要情報は、人が確認する運用が必要です。
導入前後の業務フロー
導入前
- 投稿へのコメントを担当者が確認する
- コメントごとに手作業で返信する
- DMで商品や予約方法を説明する
- 外部フォームへ誘導する
- 顧客情報を表計算ソフトへ転記する
- 別の予約システムや決済サービスを確認する
- 入金後に担当者が個別連絡する
導入後
- コメントやDMをエルグラムが検知する
- 設定条件またはAIにより返信する
- DMでフォーム、予約、商品情報を案内する
- 顧客情報をタグや個別情報に登録する
- 条件に応じてフォロー配信する
- 商品申込と決済を連携する
- 担当者は個別相談や例外対応を行う
エルグラムを導入しても、すべての業務が無人化されるわけではありません。設定内容の作成、AI返信の確認、個別相談、返金、キャンセル、決済エラーなどは、担当者が対応する必要があります。

デジタル化・AI導入補助金上の対応
共P-01「顧客対応・販売支援」
本記事では、ユーザーから提示された登録情報に基づき、エルグラムを共P-01の対象ツールとして整理します。
P-01に関連する主な機能は、次のとおりです。
- コメント・DMへの自動応答
- 1対1のチャット管理
- ユーザーリスト
- タグ・パーソナル情報管理
- 条件による絞り込み配信
- フォーム作成
- サロン・面談予約
- レッスン予約
- URLの反応分析
顧客情報を記録するだけでなく、属性別の案内、予約受付、継続的なフォローへ活用できる点が、顧客対応・販売支援の業務プロセスと対応します。
共P-02「決済・債権債務・資金回収」
P-02に関連する中心機能は、商品販売と決済連携です。
エルグラムでは、単品商品とサブスクリプション商品を登録し、決済代行サービスと接続できます。申込後の支払い処理を商品販売の流れに組み込めるため、販売と決済を別々に案内する負担を軽減できます。
ただし、在庫、出荷、配送、仕入、買掛金、会計仕訳などを管理するツールではありません。そのため、P-03の在庫・物流やP-04の会計としては説明しません。
インボイス対応
本記事では、ユーザーから提示された登録情報に従い、エルグラムをインボイス対応の「決済」に該当するツールとして整理します。
| インボイス対応類型 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 会計 | 非該当 | 仕訳、総勘定元帳、試算表、財務諸表などの会計機能を確認できないため |
| 受発注 | 非該当 | 適格請求書の発行・受領、売掛・買掛管理を中心とした受発注機能としては確認できないため |
| 決済 | 該当 | 商品販売と決済代行サービスの連携機能があり、提示された登録情報でも決済として扱われているため |
決済機能があることと、すべての利用方法で適格簡易請求書が自動発行されることは同じではありません。
実際にインボイス対応として申請・運用する場合は、適格請求書発行事業者名、登録番号、取引日、取引内容、税率ごとの金額、消費税額などが、どの画面や帳票で管理・出力されるかを確認する必要があります。
生成AI・その他の技術
エルグラムでは、AIコメント返信機能について生成AIの搭載を確認できます。
一方、キーワードによる自動応答、タグ付与、条件分岐、予約通知などは、設定したルールに従って動作する自動化機能です。これらをすべてAI機能として扱うことは適切ではありません。
AI以外の主な技術には、次のようなものがあります。
- InstagramとのAPI連携
- 決済代行サービスとのAPI・Webhook連携
- タグとデータベースによる顧客管理
- 条件分岐による自動応答
- 予約枠と申込情報の管理
- URLクリックなどの反応分析
- スタッフごとの権限管理
エルグラムの料金プラン
2026年7月時点で、公式サイトではフリープランとスタンダードプランが案内されています。
| プラン名 | 月額料金 | 初期費用 | 月間配信数 | 商品販売 | 決済方法 | 主な対象 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| フリープラン | 無料 | 無料 | 1,000通まで | 単品・サブスク各1商品まで | 制限あり | 操作を試したい事業者、小規模運用 |
| スタンダードプラン | 11,000円(税込) | 無料 | 無制限 | 単品・サブスク各10商品まで | クレジットカード、銀行振込等 | 本格的な顧客対応・予約・販売運用 |
スタンダードプランでは、AIコメント返信が月1,000件まで、フォームや固定メニューが無制限、予約カレンダーが最大3つ、スタッフ管理などの機能が利用できます。
補助金で登録されているプラン名、契約期間、税抜・税込価格、クラウド利用期間は、見積書やITツール登録情報と一致させる必要があります。
無料プランを紹介する場合も、補助金の登録対象プランと誤認されないよう、スタンダードプランとは明確に区別してください。
導入事例・想定活用例
公開導入事例:コメント・DM対応の自動化
エルグラム公式サイトでは、導入者へのインタビューや活用事例が公開されています。
公開事例では、Instagram運用におけるコメント・DM対応、自動応答、ユーザーへの案内などの活用方法が紹介されています。
投稿への反応が多いアカウントでは、すべてのコメントに手作業で対応すると担当者の負担が増えます。自動応答を設定することで、資料案内や申込導線を一定のルールで届けやすくなります。
なお、公開事例の成果は各事業者の運用内容、商品、フォロワー数などによって異なります。同様の成果を保証するものではありません。

想定活用例:美容サロンの予約受付
美容サロンでは、Instagramの施術事例を見たユーザーから、料金、空き状況、予約方法などのコメントやDMが届きます。
エルグラムにメニュー、営業時間、予約方法などを登録し、AIコメント返信や自動DM、サロン予約を組み合わせれば、問い合わせから予約受付までの流れを整理できます。
スタッフは、定型的な質問への返信時間を減らし、個別のカウンセリングや施術対応へ集中しやすくなります。
これは製品機能に基づく想定活用例であり、特定企業の実在事例ではありません。

想定活用例:オンライン講座の販売
オンライン講座やコンサルティングサービスでは、投稿へのコメントをきっかけに、説明資料、申込フォーム、個別相談、決済へ案内することがあります。
エルグラムを使えば、コメント後にDMを送り、フォームで希望内容を取得し、ユーザー情報をタグで分類できます。
さらに、単品商品やサブスクリプション商品として講座を登録し、決済代行サービスと連携することで、Instagramから申込・決済までの導線をまとめられます。

想定活用例:小規模店舗の商品販売
少人数で運営する店舗では、SNS投稿、問い合わせ、予約、販売、決済を同じ担当者が行っている場合があります。
投稿への反応を自動で検知し、商品情報や購入方法を案内することで、営業時間外の問い合わせにも一定の情報を届けられます。
ただし、商品の在庫、発送、返品などはエルグラムとは別の仕組みで管理する必要があります。

エルグラムが向いている企業
エルグラムは、次のような企業や個人事業主に向いています。
- Instagramから問い合わせや予約を受け付けている
- 投稿へのコメントやDMが多く、返信作業が負担になっている
- 見込み客の関心や対応履歴を整理したい
- フォロワーの属性に応じて案内を送り分けたい
- サロン、面談、レッスンなどの予約を管理したい
- Instagramから商品やサービスを販売したい
- 少人数でSNS運用と顧客対応を行っている
- コメントへの返信文を生成AIで作成したい
一方、会計処理、在庫・出荷、給与計算、勤怠管理などを中心に効率化したい企業には、エルグラム単体では十分ではありません。
導入前に確認したい注意点
エルグラムを導入する際は、機能の有無だけでなく、運用体制も確認する必要があります。
まず、InstagramやFacebook側で必要なアカウント設定を行い、エルグラムと接続します。投稿やDMの運用ルールによっては、担当者の権限や返信範囲を事前に決めておく必要があります。
決済機能を使う場合は、決済代行会社との契約や審査が別途必要です。決済手数料、入金日、返金方法、継続課金の停止方法なども確認してください。
AIコメント返信は、登録した情報を参照して文章を作成しますが、常に正しいとは限りません。重要な契約条件や料金に関する返信は、テストを行ったうえで運用する必要があります。
また、補助金を利用する場合は、交付決定前に発注や契約、支払いを行うと対象外になる可能性があります。契約時期や対象経費は、IT導入支援事業者へ事前に確認してください。
よくある質問
エルグラムはデジタル化・AI導入補助金の対象ですか?
本記事では、提示された登録情報に基づき、エルグラム スタンダードプランをP-01・P-02およびインボイス対応の決済ツールとして紹介しています。
ただし、登録状況は更新される可能性があります。申請時には、デジタル化・AI導入補助金2026の公式ITツール検索と、IT導入支援事業者が提示する見積書をご確認ください。公式検索には、事務局で登録されたIT導入支援事業者とITツールが掲載されます。
どのプロセスに該当しますか?
本記事では、顧客対応、顧客情報管理、属性別配信、予約受付などを共P-01、商品販売と決済連携を共P-02として整理しています。
インボイス制度に対応していますか?
提示された登録情報では、インボイス対応の「決済」として扱います。
ただし、会計ソフトや受発注システムとしての対応ではありません。実際に出力・保存できる取引情報やインボイスレシートの項目は、導入前に確認してください。
生成AIは搭載されていますか?
AIコメント返信機能が搭載されています。投稿へのコメント内容と、事前に登録した商品・店舗情報などをもとに返信文を生成します。
決済代行会社との契約は別途必要ですか?
はい。商品販売でクレジットカード決済を使う場合は、StripeやUnivaPayなどの決済代行サービスとの連携が必要です。
まとめ
エルグラムは、Instagramに届くコメントやDMを起点として、顧客情報の取得、属性別配信、予約受付、商品販売、決済までをつなげられる業務支援ツールです。
顧客対応や販売促進に関する機能は共P-01、商品販売と決済連携は共P-02との関係を説明できます。
また、AIコメント返信では、コメント内容に応じた返信文を生成できるため、生成AIを活用した顧客対応の効率化も期待できます。
補助金を利用する場合は、登録対象となるスタンダードプラン、契約期間、価格、決済機能、インボイス対応の根拠を、公式登録情報や見積書と一致させることが重要です。
補助金を使ったエルグラムの導入費用を確認したい方へ
自社の業務がP-01・P-02のどちらに該当するか、どのプランが適しているか、決済・インボイス対応をどのように申請内容へ反映するかを確認したい方は、お問い合わせください。
補助対象や採択を保証するものではありません。対象可否や申請条件は、最新の公募要領、ITツール登録情報および事務局の判断をご確認ください。
