Lステップは、LINE公式アカウントの機能を拡張し、顧客情報の管理、ステップ配信、セグメント配信、予約受付、行動分析などを行えるBtoC向けのマーケティングオートメーションツールです。
LINEに友だち登録した顧客へ同じメッセージを一斉配信するだけでなく、顧客の属性、回答内容、クリック履歴、流入経路などに応じて、配信内容やタイミングを変えられます。顧客情報の取得から分類、配信、反応計測までを一つの流れとして管理できる点が特徴です。
本記事では、Lステップの主な機能や料金プランに加え、デジタル化・AI導入補助金におけるP1「顧客対応・販売支援」との関係、インボイス対応機能、AI搭載状況、導入事例を解説します。
なお、本記事では提供された登録情報に基づき、Lステップを「P1・インボイスなしで登録されたツール」として整理しています。実際に補助金を利用する際は、登録対象となる正式なプラン、利用期間、登録価格、最新のITツール登録状況を確認する必要があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式なツール名 | Lステップ |
| 提供会社 | ソーシャルデータバンク株式会社 |
| 主な用途 | LINE公式アカウントを利用した顧客管理、配信、予約、分析 |
| 対象企業・部門 | 店舗、BtoC企業、営業、販促、マーケティング、顧客対応部門 |
| 該当プロセス | 共P-01「顧客対応・販売支援」 |
| インボイス対応 | 会計・受発注・決済のいずれも非該当 |
| 生成AI | 確認できない |
| 生成AI以外のAI技術 | 確認できない |
| AI以外の技術 | API、Webhook、条件分岐、タグ管理、行動計測 |
| 提供形態 | クラウドサービス |
| 価格帯 | 月額0円~32,780円・税込。大規模利用は要問い合わせ |
| 登録状況 | 提供情報ではP1・インボイスなしで登録 |
| 情報確認日 | 2026年7月24日 |

Lステップとは
Lステップは、LINE公式アカウントのAPIを利用し、顧客育成から顧客管理までを自動化するクラウド型ツールです。公式サイトでは、シナリオ配信、セグメント配信、行動スコアリング、流入経路分析などを利用できるBtoC向けMAツールと説明されています。
提供会社はソーシャルデータバンク株式会社です。LステップはLINE公式アカウントと連携して利用しますが、LINEヤフー株式会社が直接提供している製品ではありません。
通常のLINE公式アカウントでもメッセージ配信や個別対応はできますが、顧客の属性や行動を細かく管理し、条件に応じて配信内容を分けるには設計や追加機能が必要です。Lステップを利用すると、例えば次のような運用ができます。
- アンケート回答に応じて顧客へタグを付ける
- 興味のある商品やサービス別に配信を分ける
- 友だち登録後、数日間にわたって順番に情報を配信する
- セミナーや来店日の前にリマインドを送る
- クリック、予約、問い合わせなどの行動を記録する
- 広告、SNS、店舗など、友だち登録の経路を判別する
一斉配信だけで終わらず、顧客情報を次の販促や対応に活用できることが、Lステップの中心的な役割です。
Lステップで解決できる課題
LINE公式アカウントを導入していても、すべての顧客に同じ内容を送っているだけでは、興味のない情報が届きやすくなります。配信数が増えても、問い合わせや予約、購入などの成果につながった経路が分からなければ、改善もしにくくなります。
また、顧客情報を表計算ソフトや担当者個人のメモで管理している企業では、LINE上のやり取りと顧客情報が分断されがちです。担当者が変わったときに過去の対応履歴を確認できないことや、見込み客へのフォローが漏れることもあります。
Lステップでは、顧客の属性、回答、行動履歴を管理し、その情報を配信条件や自動処理に利用できます。これにより、顧客ごとの関心に合わせた情報提供や、予約前後の案内、問い合わせ後の継続フォローを仕組み化できます。
| 導入前の課題 | 対応する機能 | 導入後に期待できる変化 | 該当プロセス |
|---|---|---|---|
| 全顧客へ同じ情報を配信 | セグメント配信 | 顧客の関心に合わせた配信が可能 | P-01 |
| 見込み客へのフォローが担当者任せ | ステップ配信 | 継続フォローの漏れを減らせる | P-01 |
| 顧客情報が複数の台帳に分散 | 顧客情報管理 | 顧客情報とLINE対応を一元化 | P-01 |
| 予約受付を手作業で管理 | 予約管理 | 受付・確認作業の削減が期待できる | P-01 |
| 集客経路別の成果が不明 | 流入経路分析 | 効果の高い集客経路を把握しやすい | P-01 |
| 同じ問い合わせ回答を繰り返す | 自動応答 | 定型的な問い合わせ対応を効率化 | P-01 |
Lステップの主な機能
ステップ配信・シナリオ分岐
ステップ配信は、友だち登録などを起点に、あらかじめ設定した順番とタイミングでメッセージを配信する機能です。例えば、登録直後にサービス案内を送り、翌日に事例、数日後に相談会の案内を送るといった流れを設定できます。顧客の回答や行動に応じてシナリオを分ければ、担当者が毎回手動で送信しなくても、見込み客への継続的な情報提供を行えます。
セグメント配信・タグ管理
顧客の属性や行動に応じて配信対象を絞り込む機能です。興味のあるサービス、来店・購入経験、アンケート回答、クリック履歴、申込状況などで配信先を分け、情報のミスマッチを抑えます。
顧客情報管理・個別トーク
顧客の属性や行動履歴を一元管理できます。氏名や連絡先だけでなく、希望サービス、来店状況、相談内容、アンケート回答などを管理すれば、担当者も過去の情報を確認しながら対応できます。
回答フォーム・予約管理
LINE上からアンケート、問い合わせ、申込情報などを取得できます。回答内容を顧客情報へ保存し、タグ付けやシナリオ変更などの自動アクションにつなげることで、転記や振り分け作業を減らせます。イベント予約やカレンダー予約にも対応します。
流入経路分析・クリック計測
広告、SNS、Webサイト、店舗など、どの経路からLINEへ友だち登録されたかを計測できます。配信後のクリック、予約、問い合わせも確認し、成果の出ている施策を把握しやすくします。
自動応答・自動アクション
顧客が送信したキーワードに応じて、登録済みの回答や案内を返せます。また、顧客の回答や行動を条件として、タグ付け、シナリオ移動、メッセージ送信などを自動実行できます。公開情報で確認できる範囲では、これらは生成AIではなく、条件やキーワードに基づくルールベースの自動化です。
導入前後の業務フロー
Lステップ導入前は、LINEで問い合わせや友だち登録を受けた後、担当者が個別に内容を確認し、必要に応じて表計算ソフトや顧客台帳へ転記する運用になりがちです。また、配信は全顧客への一斉送信となり、広告やSNSごとの成果も把握しにくい状態です。導入後は、次のような流れに変えられます。
- 広告・SNS・店舗から友だち登録
- 流入経路を記録
- フォームや行動履歴から顧客情報を取得
- タグ・属性で顧客を分類
- 条件別のステップ配信や案内を実施
- クリック、予約、問い合わせ等を計測
- 反応に応じて次の配信や個別対応を実施
顧客情報の取得、分類、配信、分析を連続した業務として管理できるため、担当者の手作業や対応漏れを減らしやすくなります。
デジタル化・AI導入補助金上の対応

P1「顧客対応・販売支援」に該当
提供された登録情報では、Lステップはデジタル化・AI導入補助金のP1で登録されたツールです。P1は、顧客対応・販売支援に関する業務プロセスです。CRM、マーケティングオートメーション、営業支援、予約管理など、顧客情報を継続的な販促や対応に活用する機能が関係します。Lステップでは、顧客属性・行動履歴の管理、セグメント配信、ステップ配信、顧客育成の自動化、回答フォーム、予約受付・管理、流入経路分析、クリックや反応の計測、個別対応履歴の管理がP1と関係します。
単に友だち一覧を表示するだけではなく、取得した顧客情報を配信、販促、予約、継続フォローに活用する業務フローが、P1との関係を説明する重要なポイントです。
| プロセス | 判定 | 対応する機能・注意点 |
|---|---|---|
| 共P-01 顧客対応・販売支援 | 該当 | 顧客管理、MA、予約、配信、流入分析。登録上の中心プロセス |
| 共P-02 決済・債権債務・資金回収 | 非該当 | 外部決済への誘導と混同しない |
| 共P-03 供給・在庫・物流 | 非該当 | 在庫管理機能は確認できない |
| 共P-04 会計・財務・経営 | 非該当 | 配信分析は会計・財務機能ではない |
| 共P-05 総務・人事・給与等 | 非該当 | 採用活用例だけでP-05とはしない |
| 業種固有型P-06 | 非該当 | 業種横断型ツール |
| 汎P-07 汎用・自動化・分析 | 登録上は非選択 | P-01登録との併記制約に注意 |
インボイス対応機能はなし
Lステップは、提供された登録情報では「インボイスなし」で登録されたツールです。ここでいうインボイスなしとは、Lステップの提供会社が適格請求書発行事業者ではないという意味ではありません。補助金上のインボイス対応機能である「会計・受発注・決済」に該当しないという意味です。
| 機能 | 判定 | 確認結果・注意点 |
|---|---|---|
| 会計 | 非該当 | 仕訳、元帳、試算表、財務諸表機能を確認できない |
| 受発注 | 非該当 | 適格請求書項目を管理する受発注機能を確認できない |
| 決済 | 非該当 | ツール内決済、インボイスレシート発行を確認できない |
顧客への商品案内や外部ECサイトへの導線を設置する使い方があっても、Lステップ自体が請求書発行、売掛・買掛管理、仕訳、POS決済、インボイスレシート発行を行うツールであるとは確認できません。
生成AI・AI技術の搭載状況
公式ページで確認できる範囲では、Lステップ本体に文章、画像、回答、返信案などを生成する生成AI機能は確認できません。また、行動スコアリング、自動応答、自動アクションも、利用者が設定した点数、条件、キーワードに基づく処理として説明されています。生成AIは「確認できない」、生成AI以外のAI技術も「確認できない」、ルールベースの自動化は「搭載」という整理になります。
外部APIを使ってAIサービスと連携できる場合でも、外部AIと接続できることだけを理由に、Lステップ本体をAI搭載ツールとは扱いません。
AI以外に使われている技術
| 機能・技術 | 分類 | 内容・注意点 |
|---|---|---|
| ステップ配信 | ルールベース自動化 | 指定日時・条件に応じて配信。AIではない |
| 自動応答 | ルールベース自動化 | キーワードに応じて定型回答。生成AIではない |
| 行動スコアリング | ルールベース処理 | 行動ごとに設定した点数を加算。AI予測とは確認できない |
| タグ・属性管理 | データ管理 | 設定条件による分類。AI分類ではない |
| API連携 | システム連携技術 | LINEや外部システムとデータ連携 |
| Webhook | イベント連携技術 | 発生したイベントを外部へ送信 |
Lステップの料金プラン
Lステップの利用には、Lステップ本体の料金とは別にLINE公式アカウントの利用料金が発生する場合があります。LINE公式アカウント一つにつき、原則として一つのLステップ契約が必要です。
| プラン名 | 月額料金(税込) | 初期費用 | 月間配信数 | 主な対象 |
|---|---|---|---|---|
| フリープラン | 0円 | 0円 | 200通まで | 少人数で試したい事業者 |
| スタートプラン | 5,000円 | 0円 | 5,000通まで | 小規模に運用を始めたい事業者 |
| スタンダードプラン | 21,780円 | 0円 | 30,000通まで | 本格運用を行いたい事業者 |
| プロプラン | 32,780円 | 0円 | 50,000通まで | 多機能な運用・分析を行いたい事業者 |
| エンタープライズ向け | 要問い合わせ | 要確認 | 大規模配信向け | 複数部門・大規模運用 |
デジタル化・AI導入補助金の対象として申請する場合は、公式サイトに掲載されているすべてのプランが自動的に対象になるわけではありません。登録対象となるプラン名、契約期間、登録価格、オプション、導入支援費用を正式なITツール登録情報と照合してください。
補助金を使ったLステップの導入費用を確認したい方へ
自社の顧客対応や販促業務がP1に該当するか、どのプランが適しているか、補助金を活用した場合の導入費用について確認したい方はお問い合わせください。
補助金申請の見積もりを依頼する
補助対象や採択を保証するものではありません。対象可否や申請条件は、最新の公募要領、ITツール登録情報および事務局の判断をご確認ください。
Lステップの導入事例
採用情報と相談会予約をLINEに集約した事例

企業情報、採用動画、相談会予約などをLINE上に集約し、求職者が必要な情報へアクセスしやすい導線を構築した事例です。継続的な情報提供によって企業理解を促進し、公式事例では応募数が4倍以上になったと紹介されています。ただし、この成果は特定事例の結果であり、同じ成果を保証するものではありません。
美容室の予約・ポイント・情報提供を一元化した事例

美容室の銀座Respiaでは、ポイント管理、施術予約、ヘアスタイル情報、スタイリスト情報などをLINE上に集約した事例が紹介されています。来店前後の情報提供や商品案内にも活用されています。
会員属性別に情報を届けた飲食店の事例

飲食店のWAGYUMAFIAでは、流入経路リンクなどを利用して会員属性を分類し、VIP会員と通常会員に合わせた情報を提供する事例が紹介されています。会員属性を分けることで、顧客ごとに適したイベントやサービスを案内できます。
Lステップが向いている企業
- LINE公式アカウントの友だちが増えている
- 一斉配信だけでは成果を把握できない
- 顧客属性や興味に応じて配信を分けたい
- 問い合わせや予約受付をLINEに集約したい
- 見込み客へ段階的に情報提供したい
- 広告やSNSごとの流入成果を計測したい
- 顧客情報や対応履歴を複数担当者で共有したい
- 来店、購入、申込後の継続フォローを仕組み化したい
一方で、LINEを利用する顧客が少ない事業や、顧客との継続的な接点がほとんどない事業では、導入効果が限定的になる可能性があります。
導入前に確認したい注意点
Lステップを導入するだけで、自動的に最適な顧客対応や販促が完成するわけではありません。最初に、どの情報を取得するか、どのタグを付けるか、どの条件でメッセージを送るかを設計する必要があります。
顧客の氏名、連絡先、興味、購入履歴、問い合わせ内容などを扱う場合は、個人情報の利用目的、閲覧権限、退職者のアカウント管理なども決めておく必要があります。
外部ECサイトや決済サービスへ誘導する使い方をする場合も、Lステップ本体と外部サービスの機能・料金・契約を分けて確認してください。
補助金を利用する場合は、正式な登録プラン、対象利用期間、導入支援費用、オプション費用が登録内容と一致しているかを確認することが重要です。
よくある質問
Lステップはデジタル化・AI導入補助金の対象ですか?
提供された情報では、P1・インボイスなしのITツールとして登録されています。ただし、対象となる正式なプランや登録期間は、申請時点のITツール検索や登録情報で確認してください。
Lステップはどのプロセスに該当しますか?
顧客情報管理、ステップ配信、セグメント配信、予約管理、流入経路分析などの機能から、共P-01「顧客対応・販売支援」に該当します。
Lステップはインボイス対応ツールですか?
補助金上のインボイス対応機能である会計・受発注・決済には該当しません。外部決済ページへの誘導ができても、Lステップ本体の決済機能とは区別されます。
Lステップに生成AIは搭載されていますか?
公式情報で確認できる範囲では、文章や回答を作成する生成AI機能は確認できません。自動応答やシナリオ分岐は、設定したキーワードや条件に基づくルールベースの自動化です。
どの料金プランが補助金の対象ですか?
公式サイトには複数のプランがありますが、すべてが補助対象になるとは限りません。ITツール登録時の正式なプラン名、登録価格、契約期間を確認してください。
まとめ
Lステップは、LINE公式アカウント上の顧客情報、配信、予約、問い合わせ、行動履歴をまとめて管理できるBtoC向けのマーケティングオートメーションツールです。
顧客の属性や行動に応じたステップ配信、セグメント配信、予約管理、流入経路分析を利用することで、一斉配信中心のLINE運用から、顧客ごとに情報を届ける運用へ移行できます。
デジタル化・AI導入補助金上は、顧客情報を販促や継続対応に活用するP1「顧客対応・販売支援」と関係します。一方、会計・受発注・決済のインボイス対応機能や、生成AI機能は確認できません。
補助金を利用して導入する場合は、正式な登録プラン、料金、利用期間、オプション、導入支援内容を確認したうえで申請を進める必要があります。
補助金を使ったLステップの導入費用を確認したい方へ
自社の顧客対応や販促業務がP1に該当するか、どのプランが適しているか、補助金を活用した場合の導入費用について確認したい方はお問い合わせください。
補助金申請の見積もりを依頼する
補助対象や採択を保証するものではありません。対象可否や申請条件は、最新の公募要領、ITツール登録情報および事務局の判断をご確認ください。
